れんげ草の咲くさんぽ径〜舟木一夫の世界

お元気な舟木さんもインフルエンザに罹ってしまわれたほどの寒さと乾燥に見舞われた冬も去って春本番!舟旅にも春の風が!

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イメージ 1舟木さんとご縁の深かった光本幸子さんが亡くなって一年が過ぎようとしています。光本さんについて、いつかブログに書いておきたいと思っていたのが、舟木さんと共演なさった松竹映画「いつか来るさよなら」のことです。
 
光本 幸子(みつもと さちこ、1943年8月25日 - 2013年2月22日)
東京都出身。上野学園高等学校音楽科を1962年に卒業。幼年より舞踊家の六代目藤間勘十郎に師事。勘十郎と親交のあった初代水谷八重子の目に留まり新派入りし、明治座の舞台『望郷の歌』(1955年)にて子役デビュー。1969年の映画『男はつらいよ』初代マドンナ・冬子役に抜擢され、映画初出演を果たす。
1974年 (当時31才)に明治座・阪口祐和取締役社長(当時常務)と結婚。2男1女をもうけた。2001年8月「どうしても女優に専念したい」と57才で離婚。
 
イメージ 18私は残念ながら、明治座での若き日のお二方の共演の舞台は観たこともなく、オークションで手に入れた当時の公演のパンフレットからのみしか、そのイメージを想像することはできません。
映像も当時のものが、もしどこかに残されていたとしても観る機会などあるはずもなく、唯一当時の映像として残っているのは「いつか来るさよなら」だけです。でも、撮影時期としては、明治座公演が開催されていた時期と重なります。1969年12月公開ですから、昭和44(1969)年八月公演の「新納鶴千代」「与次郎の青春」の終わった後あたりからの撮影ではないかと想像します。舟木さんも光本さんも25歳くらいの時(光本さんが一歳年上)ですが、設定では光本さん演じる由里子は27歳、舟木さん演じる弘は20歳前後の大学生という、およそ七歳の年齢差となっています。ところが映画を観ていると、おふたりとも、本当にそんな年齢に思えてくるから不思議ですね。

イメージ 2同じ年の1969年2月公開の「永訣(わかれ)」は、太平洋戦争を背景にした作品なので関心があり舟木さんと再会後、すぐにDVDを購入して観て感銘を受けました。でも、正直「いつか来るさよなら」は、舟木さんが犯罪者になるというストーリーだということが頭にあるので、むしろあまり観たいとは思わなかったのです。ところが、昨年の2月に光本さんが亡くなり、やっぱりお二人が共演された唯一の映像だから観ておかなくては・・と今年に入ってからDVDを購入して観ました。そして私が勝手に想像していたものとはかけ離れた内容で、その完成度の高さに驚かされました。
日活の青春映画にも舟木さんはたくさん出演なさっていますが、デビュー当時のものはいわゆる青春歌謡映画という範疇で、舟木さんの清新な魅力そのものを楽しむタイプのものでしょう。「絶唱」は、舟木さんが役者としての存在感を発揮した作品で、ことに私にとっては「別格」の映画ですから、横においとくとして、それ以降の日活作品の中では、圧倒的に「残雪」に感銘を受けました。これも、観る前は「心中」ものということで躊躇しつつ観たのですが、舟木さんの俳優としての成長ぶりが感じられ、「血のつながりのある兄妹がそれと知らず愛し合ってしまった悲劇」といういくらか非現実的なシチュエーションにも関わらず「心中」に至る舟木さん演じる高彦の心理が画面の中の舟木さんの真っすぐな眼差しを見ているうちに無理なく自然にストンと胸に落ちたことに自分でも驚きました。
この「残雪」については下記に掲載しています。↓
http://blogs.yahoo.co.jp/ycmay26/67921051.html
 
イメージ 3「いつか来るさよなら」は、結果的には舟木さんが主演された最後の映画ということになりました。それまでの日活の青春映画や、先に揚げた松竹の「永訣(わかれ)」のような戦争による悲恋というテーマよりもやや複雑で、なんといっても舟木さんが最後には「犯罪者」になってしまう結末ですから、当時リアルタイムでご覧になった舟木ファンの皆さまが、この作品をどのように感じ、どのように評価なさったか私としては興味深く思っています。
 
イメージ 4事前に映画の内容のあらすじ(映画データサイト)を見ていて想像していたのと、観終わってからとはかなり印象が違ってきました。舟木さんが25歳の頃の作品ですが、弘と由里子との初めての出逢いは弘が17歳という設定で、舟木さんが学生服に学生帽で登場します。光本さんも田舎から出てきたばかりの娘という化粧っ気のないお顔です。この出逢いの場面含めて、ふたりが姉と弟のようにむつまじく、また弘が由里子を困らせるような甘えた態度をとる場面がこの作品に抒情性を持たせる役割を果たしていて、いかにも舟木一夫主演作という好印象を与えます。

イメージ 5弘は、病院長の一人息子として何不自由なく暮らしながら、父と母の仲がうまくいかず、きっと小さな心を痛めていた少年だったのだろうという伏線がはられています。そして、その淋しさや不安を埋める存在として由里子が登場するのです。姉のようでもあり求めて得られない母の匂いも備えた優しく美しい由里子を慕う弘の想いは何一つムリがありません。そんな心のよりどころだった由里子が父の後添えになってしまった少年の苦しさと切なさを、舟木さんは実に丁寧に感受性豊かにその表情とセリフ回しのひとつひとつに弘の胸のモヤモヤと哀しみを、現しています。知らない人がこの作品を観たら舟木さんの本業が歌手だとは気づかないでしょう。イメージ 6
やはり、舟木一夫という青春歌謡の歌い手が映画に出ているという先入観が拭えない、初期の日活映画で観る舟木さんとは、全く違う舟木一夫という俳優の力量を感じさせる作品でした。
そして、光本さんは、この作品では27歳の由里子という女性を演じていて実年齢も26歳くらいかと思いますが、落ち着いた物腰と湿り気のある声とセリフに余韻をもたせる舞台女優としての経験が充分にモノを言っていると感じました。弘と向かい合う由里子は、イメージ 7母としての威厳すら感じさせる場面があるかと思えば、回想のシーンでは、愛らしい少女のような由里子の一面を見せます。当時の舟木さんと同年輩の日活の女優さんには、やはり由里子を演じきることはできなかったのではないかと感じました。舞台女優は演じる役柄の年齢層の幅が、映像畑の女優さんとは比べ物にならないほど広いのが当たり前ですが、年齢を重ねた女優さんが若い役を演じるというのはそれほど難しいことではないでしょうが、その逆の若い女優さんがいくらか落ち着いた役どころイメージ 8を演じるには、かなりの力量が必要だと思います。夫役の山形勲さんも本当に渋くて理知的でどっしりしていて素敵な俳優さんですが、その山形さんと並んでも光本さんは位負けしていないと感じました。おそらく光本さんにとってもこの作品はそれまで舞台で培ってこられた女優としての力を存分に発揮できた作品だったのでないでしょうか。
 
イメージ 92012年の銀座シネパトスで舟木さんの50周年を記念して開催された「スクリーンで観る舟木一夫と時代を彩ったヒロインたち」のトークショーにゲスト出演なさった時の内容は私は存じ上げませんが、光本さんがこの作品をどのようにご自身の女優人生の中に位置付けていらしたか知りたかったと今さらながら残念に思っています。
 
 
イメージ 10「いつか来るさよなら」公開の頃(1969年)の舟木さんの年表
6月アルバム「ひとりぼっち 舟木一夫懐かしの歌・第三集)
7月『ああ桜田門』(B面『恋のお江戸の歌げんか』)
7月4日明治座公演「新納鶴千代」「与次郎の青春」開催(31日まで)
8月『夕映えのふたり』(B面『高原のひと』)
11月1日東京サンケイホール「舟木一夫とあなた」開催(3日まで)
12月『北国にひとり』(B面『いつか来るさよなら』)
12月12日東京プリンスホテル25歳誕生日パーティー開催
12月17日松竹映画『いつか来るさよなら』公開
12月31日第20回NHK紅白歌合戦出場『夕映えのふたり』歌唱

以下では毎年座長公演を開催されている舟木さんの今と、光本さんをお相手に舞台人として研鑽なさった明治座公演時代のことを少したどってみます

長い「昼寝の期間」を経て、舟木さんが「復活劇」のスタートをきったのはデビュー30周年の頃からですが、その時、舟木さんの胸中には「歌と芝居」で舞台に立ちたいという強い想いがあったと聞いています。
そして、その想いをひとつひとつ着実に現実のものとしていかれた頃の記録を「青春賛歌」(大倉明著)の年表から確認してみます。
 
イメージ 111992年5月:全国30会場で芸能活動30周年記念・全国縦断特別公演「銭形平次」開催
1993年7月:名古屋・中日劇場で芸能活動30周年記念特別公演「銭形平次」開催
      9月:東京・博品館劇場で芸能活動30周年記念特別公演「瞼の母」開催
1994年5月:東京:池袋サンシャイン劇場公演『瞼の母」開催
     このあと全国31会場「瞼の母」ツアー公演を開催
   11月:名古屋・中日劇場公演「次男坊鴉」開催
   12月:大阪・新歌舞伎座公演「はぐれ鴉」開催
1995年4月:東京・新宿コマ劇場公演「七変化=ねずみ小僧」開催
   10月:名古屋・中日劇場公演「雨ふりお月さん」開催
   12月:大阪・新歌舞伎座公演「銭形平次捕物控」開催
1996年3月:東京・池袋サンシャイン劇場公演「春姿=喧嘩安兵衛」開催
     このあと全国20会場で「春姿=喧嘩安兵衛」ツアー公演を開催
      7月:京都・南座公演「次男坊鴉」開催
1997年1月:名古屋・中日劇場公演「坊ちゃん奉行」開催
      2月:大阪・新歌舞伎座公演「坊ちゃん奉行」開催
      5月:舟木一夫:松竹新喜劇合同ツアー公演「お祭り提灯」「駕籠や捕物帳」全国21会場で開催
 
そして、ついにこの年の8月には新橋演舞場での初公演として「野口雨情ものがたり」が開催されました。
それ以降の、舟木さんの精力的な舞台公演への取り組みは、皆さまご周知の通りかと思います。

イメージ 12このような「歌とお芝居」の二本柱での座長公演(「座長芝居」「歌手芝居」などとも呼ばれている)は、現在
も多くの歌手の方が開催されていて、歌舞伎や演劇の舞台とはまた異なった支持層を獲得していて、娯楽性と大衆性の最も強い興行として人気を得ているように思います。とは言え、「歌手」のほとんどは、コンサートオンリーの活動をなさっていて、むしろ俳優でありながら歌唱力もヒット曲もお持ちの方もまた、この分野に進出されていますから座長の顔ぶれも多彩で、ありとあらゆる舞台演劇のジャンルのイメージ 13俳優さんたちが出演されており、「寄り合い所帯」という印象はあるものの、逆に互いのフィールドで培った力を切磋琢磨なさっているからこそ生まれてくるクオリティの高さも期待されます。そして、それを単なる「寄り合い所帯」で終わらせるのか、それぞれのフィールドの俳優さんの魅力を最大限に引き出してより良い舞台づくりをするかは、単衣に座長の人間力にかかっているといっても過言ではないと思います。

イメージ 14長かった「寒い時期」(お昼寝の時間)から目覚めた舟木さんが、もう一度勝負をかけたのが、「歌とお芝居」の座長公演だったということの根拠や拠り所としては、やはり二十代で経験していらした座長公演の実績があったことは明らかだと思います。
その昭和四十年代(42年から48年)の七年間、毎年一ヶ月座長公演を勤めていらしたのが東京・明治座です。その七年間、ずっと相手役をなさってこられたのが光本幸子さんです。
イメージ 15光本さんは当時、これからの新派の劇団を背負っていく人気若手女優として大きな期待を集めていらした頃だったと思います。今回、取り上げた松竹映画「いつか来るさよなら」が公開された直前の同じ年には「男はつらいよ」の初代マドンナとして映画に初出演されています。新派の世界のみではなく映画・演劇界にとっても磨けば光る宝石のイメージ 16ような資質を感じさせる存在だったことがうかがわれます。私自身、舟木さんと光本さんの舞台での共演のことなど全く知らずにいた時期でしたが、光本幸子さんをテレビなどで拝見して、その面差しが初代水谷八重子さんと重なることもあり鮮烈な印象を受けました。そして、あの新派の香りのする独特のしっとりしたというか湿り気のある声質と台詞回しには、映像の世界からデビューなさった女優さんたちとは一線を画したような特殊な色を感じていました。
後に舟木さんも光本さんをテレビを見て、相手役として白羽の矢を立てたということを知り、さもありなん・・と大いに納得できるほど、当時の光本さんは輝いていらしたと思います。
 
 
イメージ 17舟木さんが川口松太郎さん、初代八重子さんや伊志井寛さんから、何度も新派の俳優になることを勧められたということは広くに知られたことですが、もちろん水谷八重子さんの相手役ということでも具体的にオファーがあったそうですが、次代を担う若手コンビとして光本・舟木の看板を将来的に考えてのことでもあったのではないかと思います。
 

明治座公演 
昭和42(1967)年 「維新の若人」「春高楼の花の宴」
昭和43(1968)年 「俺は坊ちゃん」「喧嘩鳶(野狐三次)」
昭和44(1969)年 「新納鶴千代」「与次郎の青春」
昭和45(1970)年 「新吾十番勝負」「日本の旋律・荒城の月」
昭和46(1971)年 「忠臣蔵異聞・薄桜記」「新吾十番勝負・完結篇」
昭和47(1972)年 「大岡政談・魔像」「あの海の果て」
昭和48(1973)年 「沖田総司」「われ永久に緑なる」
 
 
 
イメージ 19それから長いブランクの後、平成11(1999)年に光本さんは、新橋演舞場の舟木さんの座長公演「忠臣蔵異聞・薄桜記」の千春役を勤められました。明治座公演から28年ぶりの舟木さんの典膳と光本さんの千春の顔合わせが実現したのですね。この舞台だけは、幸運にも録画で拝見することができました。この公演のパンフレットには大倉明氏の舟木さんへのインタビュー記事が掲載されています。
そこで光本さんについての質問に舟木さんが下記のように答えていらっしゃいます。
「幸ちゃんも、この芝居は青春時代に点として残っていると思うんですよ。幸ちゃんは芸能界での幼なじみという感じがあるんですよね。どこまでいってもかなう人じゃあないですけど、お互い芝居の間尺を知っているよさっていうんですかね、幸ちゃんのくせはよく知っているし、おれのくせも幸ちゃんは知ってるっていうのがある。お互いのリズムのすきまを埋めていけるっていうのかな。それを意識しないでできる相手なんです。」
 
 
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松竹映画「いつか来るさよなら」劇場公開日 昭和44(1969)年12月17日
 
あらすじ(映画関連のサイトのあらすじでは不十分と思われますので私なりの補足や解釈も加えています)
 
イメージ 22千田弘は、父・康弘の病院の看護婦・由里子に高校生の頃から秘か想いを寄せていた。しかし、運命のいたずらから、父が由里子と再婚した。弘は、慕っていた由里子とひとつ屋根の下で暮らすことはできなかった。大学生になった弘は家を出て友だちのアパートの部屋に転がり込んでいた。正義感が強く血気盛んな弘は、友だちが巻き起こすトラブルの巻き添えになって度々警察沙汰になるなど由里子の心配の種になっていた。
弘のことを心配してアパートをたずねた由里子は、同じアパートに住むダンサーの桂子から、弘が「昔、父親の病院で看護婦をしていた人を好きだった」と言っていたという話を聞きその時初めて弘が自分を女性として慕っていたことを知って心を痛めた。
イメージ 23弘の実母は、夫(弘の父)の病院に勤務していた医師・石垣と関係し千田家を追われ、石垣と暮らしている。その石垣は、由里子とも過去に関係をもっていたことをネタにして由里子をゆすり、病院を開業するための金の工面をするよう由里子を脅迫していた。実母も石垣と共謀して由里子を窮地に追いつめていた。そのことを知った
弘は、由里子の過去の過ちを罵ったが、由里子は石垣に乱暴されその後も結婚を餌に関係を迫られ結局騙されていたのだと涙ながらに弁明したが弘は「親父を裏切っていることに変わりはない」と由里子を責め、全てを息子である自分の目の前で父・康弘に打ち明けるように迫った。そして翌日、由里子が弘の言った通り夫である康弘に全てを告白しようとした時、弘は突然にその話の腰を折り、由里子の告白を防げた。その晩、弘は、家の金庫から由里子の為に金を盗もうとしたところを父に見つかり殴打された。そのことから由里子は弘の自イメージ 24分への強い愛情を感じた。由里子は二人の間に割って入り「弘さんのことは私にまかせてください」と夫に懇願した。しかし由里子はその後、心労のため病に倒れた。そして父の不在の晩、弘は由里子の枕元で看病しふたりは出逢ったばかりの頃のことをしみじみと話し、久しぶりに心が通い合った。由里子は言った「弘さんの気持はとっても嬉しい、でもお父様のことをありがたいと思っています。」弘には、この時、初めて由里子の想いが痛いほど理解できた。由里子は、その夜、これ以上夫も弘も苦しめたくないと決心して病院から毒薬を盗み服毒自殺を図ろうとしたが、弘が危ういところを救った。弘は、由里子の窮地を救うため、翌日、石垣に由里子が死のうとしたことを伝え、もう由里子を苦しめるのはやめてほしいと頼みに行った。しかし石垣がなおも由里子のことを罵倒したことで弘は心を決めた。石垣が席を外した隙に、前の日、由里子から奪い取った毒イメージ 25薬をビールに入れた。弘は苦しむ石垣を目の当たりにして恐ろしさでその場を立ち去り、クリスマスで賑わう夜の街を賭け抜け、家に戻った。由里子と弘と父・康弘・・千田家の居間には、三人が静かに黙って向き合っていた。弘が「じゃ、ぼくは、警察に行きます・・」と言って立ちあがった。その弘を、引きとめて「これを着ていきなさい」と自分の着ていたコートを弘の肩に着せかける父。父は、さらに由里子に「送ってやりなさい」と言った。雪の降りしきる中、弘と由里子が黙って歩いていく。別れの時がきた。傘をたたみ、深々と弘に向かって頭を下げる由里子に弘は言った「あとをたのむね・・・母さん・・」
 
イメージ 26

笹沢左保の原作「廃虚の周囲」を芦沢俊郎が脚色
笹沢 左保(ささざわ さほ、1930年11月15日 - 2002年10月21日)
日本の小説家。本名は笹沢勝(ささざわ・まさる)。デビュー当時の筆名は笹沢佐保だが、『招かれざる客』の単行本でデビューした翌年から左保と改めた。テレビドラマ化されて大ヒットした『木枯し紋次郎』(1970年代)シリーズの原作者として知られ、推理小説、サスペンス小説、恋愛論などのエッセイ他、歴史書等も著し、380冊近くもの著書を残した。
 
 
 
 
イメージ 27キャスト
舟木一夫:千田弘
光本幸子:千田由里子
山形勲:千田康晴
勝部演之:石垣隆三郎
山本紀彦:友人近藤
沖山秀子:アパートのダンサー桂子

 
 
 
いつか来るさよなら 作詩・作曲:井上忠夫
 
イメージ 28誰も・・・誰も知らない この恋
うずく心を 夜霧に浮かべて
そっとつぶやく 小さな言葉
いつかあなたに 告げるさよなら
二度と・・・二度と逢えない この恋
なぜかあふれる うつろななみだが
遠いあなたを うつしてゆれる
ひとりみつめる 愛のさよなら
 
愛に傷つき あなたを求め
泥にまみれて 告げるさよなら

http://www.youtube.com/watch?v=zm1UEB2hPPY  舟友kazuyanさん作成の動画

イメージ 29オマケです〜舟木さんが、物語の中盤に突然、劇中のジャズ喫茶(当時はこう云った?)で唄い出します
複雑に絡み合った大人の愛憎の泥沼に巻き込まれた青年・弘が本当の愛とは何か、愛に渇き、愛を求めて叫ぶような心のうちを歌ったものでしょう。聴きとりなので間違っている部分もあるかもしれません。
ネットなどでも、どこを探しても、この歌に関することが出てません。御存知の方、教えてくださ〜い!

松竹映画「いつか来るさよなら」挿入歌 
 
イメージ 30何かが始まれば 
何かがきっと終わってしまう
咲く花は散り 
満ちた潮は引いてゆく
ああ一度芽生えた愛は切なく
実ることなくだれにも知られず
果てない悲しみの涙だけがあふれても
孤独の中で 強く生きて 死んでゆく
ああ ああ それでも
愛の心は 泣かない
愛の中に明日が生まれて
愛にいのちを賭けて
愛に埋もれて死にたい
 
イメージ 31
 

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ご無沙汰しておりますm(_ _)m 私も光本幸子さんが好きでした。《いつか来るさよなら》もビデオでしか知りませんが、深い感銘を受けました。役者舟木一夫、ここに有りって言う感じでした。光本幸子さんとの舞台も地方公演の《沓掛時次郎》を拝見しました。もう一度 舟木さんと舞台で共演して頂きたかったです。残念です(;_;) 私は今でもお似合いだと思っています。新歌舞伎座で《新吾十番勝負》を観劇した際にコンサートで舟木さんが「今日 会場のどこかに幸ちゃんが座っています。」っておっしゃっていた事を覚えています。私はお目にかかれませんでしたが… 光本幸子さんがいらしてくださって私自身も嬉しく思いました(^_^)v お二人共演の作品を観たくなりました。詳しく書いてくださってありがとうございますm(_ _)m 削除

2014/2/20(木) 午前 0:13 [ りんどう ] 返信する

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りんどうさん、ご訪問とあたたかなコメントありがとうございます。舟木さんの演技センスはデビュー作の「高校三年生」の時のたどたどしさの中にもキラリと光るものを感じさせましたが、映画でも一作ごとに役者として成長していっていらっしゃるのがわかりますね。でも、りんどうさんのおっしゃるように「いつか来るさよなら」では「役者舟木一夫」と言い切れる境地にいらしたと思います。光本さんは1999年の「沓掛時次郎」全国ツアーでもおきぬを演じて舟木さんと同じ舞台に立たれていたんですよね。「新吾十番勝負」の再演も御覧になったんですね。55歳の舟木さん演じる葵新吾・・興味津々です(笑)舟木さんと共演なさった方々は誰でもいつまでも舟木さんのことを大好きだと演出家の故・松浦竹夫さんが書いていらっしゃいました。その松浦さんご自身も舟木さんのことをお好きで信頼なさっていましたし一緒に仕事をした人から愛される舟木さんの人柄がなんといっても私たちが舟木さんに魅かれる最大の魅力なんですね。

2014/2/20(木) 午後 1:53 春日局 返信する

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春日局さん 今日は。
この映画を見たとき、「舟木さんかわいい」と思いました。前髪を額に下ろして面長のお顔が少年のようでした。映画のトーンはメロドラマ風とでも言えばいいのでしょうか、落ち着いた画面でしたね。「永訣」の方も同じような印象を受けますが、確かに舟木さんは歌手の余技ではなく、俳優としての仕事をされていますよね。写真もたくさん載せて下さってありがとうございました。

2014/2/20(木) 午後 5:05 ゆふぎり 返信する

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ゆふぎりさん、私もこの映画を観ていて何度も「わぁ〜ッ、可愛い!」と思わず叫んでました(笑)実年令25才だった舟木さんはこの作品では綿密な役作りをなさっていたように感じました。少年時代から姉のように慕い続けていた由里子への幼い愛とその人が自分にとって越えることのできない大きな存在である父の妻になり自分の母親となることへの落胆とを由里子に屈折した形でぶつけて反抗的な態度をとる青年像を舟木さんは本当に愛おしくなるような目の演技と、もって行き場のない若さのエネルギーのほとばしりを身体全体から発散させるような見事な役者魂を見せましたね。舟木さんらしい緻密さと情感のいずれもが画面から迫ってきました。ラストの「あとをたのむね・・・母さん・・」という弘の声がいつまでも耳に残って胸が苦しくなるほどでした。

2014/2/20(木) 午後 10:26 春日局 返信する

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春日局さんのおっしゃる通りですね。歌やお芝居は言うまでもありませんが、私も舟木さんのお人柄に魅かれています(*^o^*) この方 すべてが男前です! そして、共演者の方々を見つめる眼差しがとてもお優しのです。2回もコメントを投稿してごめんなさいm(_ _)m 削除

2014/2/20(木) 午後 10:50 [ りんどう ] 返信する

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りんどうさん、すべてが「男前」とは素晴らしい舟木さん評ですね。まさに真の男前とは舟木さんのような男性のことを言うのでしょうね。皆さまからのコメントをいただくことで私のブログは初めて完成するという気持ちでおります。感謝です。

2014/2/20(木) 午後 11:20 春日局 返信する

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春日局さんこんばんは。
〔いつか来るさよなら〕は暗いと耳にしたことがあるますが私は好きです。舞台での共演は旅公演の〔沓掛時次郎〕演舞場の〔薄桜記〕しか観てません。残念です。
薄桜記の劇評では初代水谷八重子さんに似てきた…と美しさと所作など好評の記事を拝見いたしました。
光本幸子さんとのお芝居をもっと観たかったです
大好きな光本幸子さんでした。

2014/2/21(金) 午前 0:23 [ kaoruko ] 返信する

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kaorukoさん、「いつか来るさよなら」オリジナル盤の吹き込みの頃の舟木さんの歌声はすこし曇った感じがするように思うのですが、25周年の頃のライブ音源で聴いた時には素晴らしくて感動しました。舟木さんの復活でおふたりの舞台での共演が再び実現したことをきっと光本さんも喜んでいらしたのでしょうね。ナマの舞台でのおふたりの共演を御覧になれて良かったですね。

2014/2/21(金) 午前 0:41 春日局 返信する

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春日局さん
今頃は京都にいらっしゃるでしょうね!
「いつか来るさよなら」は私は舟木さんに復活してから
DVDで見ましたが、やはり結末が余りにも悲しすぎ、一度見ただけで封印してしまいました。「永訣」も同じです。
皆さんのように舟木さんの俳優としての素晴らしさなど、受け止める事もできず、勇気をだして、もう一度見てみようと思いました。
光本幸子さんが舟木さんの病院に尋ね来る若い看護師さんの頃、
舟木さんの奥様に似てられると思いました。

2014/2/23(日) 午前 0:38 マリーローランサン 返信する

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春日局さん「いつか来るさよなら」はこのようなストーリーだったのですね。(見たい)という気持ちはありながら怖くて見られなかったのです。青春映画時代の舟木さんが好き(内容ではなく姿が)な私は大人になった舟木さんの深刻な表情に後退りしDVDのふたを開けないままでいました。この時代の舟木さんは私にとってもう遠い人となっており大人になった舟木さんを見るのが怖かったのです。でも青春映画の内容にはすっかり飽きて、たまに姿を見たいばかりにちょっとだけ覗く程度になっていた舟木さんの映画。春日局さんの解説で「見たい」とつんのめりになりました(笑)それにしても舟木さんはこのような素質を最初からお持ちだったのでしょうね。アイドルとなってしまったので多くの人は気づかなかったのでしょうがプロは気づいて舟木さんを育て、舟木さんは吸い寄せられるように自然に本物の方に近づいた。舟木さんが復活なさる時冷静に(どういう形で)と考え、芝居と歌の舞台にしたのはこの時代に培われた土台があったからですね。昔のように新曲のCD出してキャンペーンして・・そういう時代ではないと考えられたのでしょう。

2014/2/24(月) 午前 11:30 [ 復活舟木組 ] 返信する

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マリーローランサンさん、私もネットの映画情報サイトであらすじを読んだら映画を観る気がしなくて長い間スルーしていたのですが最初に登場した真っ白なタートルセーターの舟木さんがあまりに可愛くてその時点から「弘」くんにバッチリ、ハマってしまいました。それと光本さんの着物姿と物腰はさすが新派育ちの香りがしてベテランの山形勲さんと互角に画面におさまっているのにも驚きました。原作者の笹沢佐保さんのイメージはハードボイルド、推理物という思い込みがありましたが親子、夫婦の人間関係の機微や陰影など描き込まれていてラストは悲劇的でしたが、その悲劇を乗り越えて修復されていく新しい家族関係への希望もほの見えて舟木さんの「あとを頼むね・・母さん・・」というセリフに全てのわだかまりが消えていく弘の心情が込められていて舟木さんの名優ぶりに感動しました。ぜひもう一度じっくり観て下さいね。弘の目線になればきっといい作品だと思えるのではないでしょうか。

2014/2/24(月) 午後 9:08 春日局 返信する

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復活舟木組さん、この作品では舟木さん演じる弘は大人になりきれずにいる大学生という設定でしょう。大人たちのドロドロした愛憎を思春期にイヤというほどみせつけられ大人になることを拒否しているような反抗的な物云いやまなざしの弘を実に的確に演じていらして歌手・舟木一夫ではない役者としての存在感にあふれています。若さゆえのエネルギーの爆発力と傷つきやすいナイーブな魂との両面を内在させた弘という若者が犯した罪は「愛と優しさ」ゆえであることがこの作品の美しさだと思います。だから結末はハッピーエンドではないのですが、救いがあるのです。まだ若い弘の未来に犯罪者であるという大きな重荷がのしかかったことは否めないのですけれど弘はそれまでの呪縛から解き放たれたのではないかと私には思えました。心優しい青年が、罪を償いあらたな自分の路を逞しく歩きはじめるという未来もまた見えるようなほのかな明るさも感じられたのは私だけではないのではないかと思います。また次回お目にかかれた時、感想をおきかせくださいね。

2014/2/24(月) 午後 9:26 春日局 返信する

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