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藤田幸久ミステリー創作の世界(背景とエピソード紹介):英国が好きな人必見

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ペンドルの魔女

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1612年にランカシャー州で英国史上最も有名な魔女裁判が行われ、11人の被告のうち10人に絞首刑が執行される裁判となりました。トーマス・ポッツという裁判所書記によって刊行された裁判記録によると、この裁判で裁かれたのは実際の事件とは異なる脚色されたものであり、事件全体の理由と原因は多くのミステリーに包まれておいます。

何気ない瞬間が、全体の悲しい一連のイベントに火をつけました。ジョン・ローという一人の行商が、貧しい女性に針を売ることを拒否しました。あるいは彼女の言い分では、彼女に針を売るために彼の持っていた包みを開けました。そのすぐ後に彼は足が動かなくなり、発作に襲われます。拒絶されたお客アリゾン・デヴァイスによって呪いの呪文が彼にかけられたというのです。アリゾンは、彼女が魔法の力を持っていると信じていたようで、後にジョン・ローの息子アブラハムに、彼女がジョンに呪いをかけたと告白します。

地元判事ロジャー・ノウェルによるその後の捜査で、事態は悪循環で収拾がつかなくなります。デヴァイス家と数マイル離れた所に住んでいたウィットルズ家の長年にわたる激しい確執がありました。デヴァイス家側が非難をすると、それにもまして危険な証拠でウィットルズ家側が応じます。判事ノウェルは、手に余る事件を抱えてしまいました。

二つの家族の長は80歳を超えた盲目の女性で、二人はニックネームで知られていました。エリザベス・サザーンズは、デヴァイス族の首領格の女性で、デムダイクの名前で知られていました。一方アン・ウィットルズは、チャトックスと呼ばれていました。彼らの間には憎しみしかありませんでした。

ペンデルの魔女裁判で奇妙なことは、多くの告発された女性が、拷問を受けることなく、悪魔に魂を売り渡したとか、相手を病におちいらせるために粘土の人形を作り、それを焼いて粉々に砕いたと告白したことです。魔女とされた一人の女性の9歳の娘ジェンネット・デヴァイスは、法廷で立ち上がって、彼女の親戚に不利な長い詳細な証言をします。現代の見解では魔法に関する告発はすべてまやかしであるとされているのとは違って、当時はデヴァイスもウィットルズも魔女として世間に知られており、ハーブを使って人々を癒したり、御守りを売ったりしていました。しかし、相手がケチだった場合、呪いの脅しで施しを求めたのでしょう。

当時のランカシャー州の田舎は未開の土地で、その中でもペンドルは遅れた土地でした。また、秘密と古い信仰が残っている土地でした。カソリック信仰はまだ密かに行われている状態でした。少なくとも後に絞首刑になる魔女の一人に関して裁判でそれ以上の証言をしなかったのは、恐らく仲間のカソリック信者が暴かれるのを守るためだったと考えられています。当時ランカシャー州では多くの魔女裁判がおこなわれており、サムリスベリーの魔女たちは、ペンドルの従妹たちと同時進行で裁判にかけられていました。

デヴァイス家の人々は、最初の問題の後に自らをおとしめるようなことを行いました。それは支持を獲得し、証拠固めをし、さらなる逮捕を回避するために神秘的な言葉だけが仰々しい彼らの家マルキン塔で会合を開いたことです。しかし、それは裏目に出ます。その理由の一端は、彼らが集まった人々の食事を賄うために羊を盗んだからです。これ自身が重大な犯罪で、これは彼らの敵の意志と手の内を強固にしただけでした。何人かの「魔女」は、彼女たちが集会に着てきた服装だけで、彼らに有罪の判決をするに十分と考えられました。

裁判は、1612年8月17日から19日まで続きました。ランカスターの巡回裁判での判事の関心事は、国王ジェームズが魔術に関してどう思うかだけでした。判事の一人は間もなく退官することになっており、やすらかな引退生活を望んでいました。また、別な判事は、司法界でのし上がっていく野望を持っていました。国王ジェイムズは、この問題に関する本を書いて、スコットランドとイングランドで魔術を取り締まるアクションをとっています。しかし、彼は後により懐疑的になっていきます。

裁判の結果は、10人の男女が魔術で他人に害を与えた罪で有罪とされました。子供を殺害した罪も入っていました。告発された中でアリス・グレイだけが無罪を宣告されました。アリゾン、エリザベス、ジェイムズ・デヴァイス、アン・ウィットル、アン・レッドファーン、アリス・ナッター、キャサリン・ヒューイット、ジョンとジェイン・ブルコック、イゾベル・ロビーが、魔女としてランカスター刑務所で絞首刑に処されました。デムダイクは、裁判中に死亡しましたが、彼女もまた魔女とされました。

ランカスターで絞首刑にされた貧しい悲惨な目に会った人々の悲劇は、それ以来その地域に恩恵をもたらします。この事件を記念する博物館ができ、多くの本が刊行され、その名前を付けた地ビール、ムーアハウス醸造所のペンドルの魔女という銘柄のビールが作られました。ランカスター刑務所は今でもあります。ハローウィンなどの不気味なイベントには、裁判に関する解説が行われています。

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はじめまして。BBCのサイトでベンダル魔女裁判の記事を読み、不可解に思いながらも英語力の無さから状況が分からず、ここにたどり着きました。9歳のデヴァイス家の娘がどうしてあんなこと言ったのか知りたかったんですが五里霧中。しかし、いろいろ勉強になりました。有難うございます。それにしても、やはり内陸部というのは海辺に比べて精神が土俗的なのは日本も同じですね。

2011/12/9(金) 午後 7:04 [ katy_uh ]

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私のブログに興味を持っていただきありがとうございます。私は著作のために英国に関するいろいろなことを調べています。面白い話があるとブログで紹介しています。また訪れてください。

2011/12/9(金) 午後 8:55 [ 藤田幸久 ]

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