生と死

生と死のはざまを思索する

全体表示

[ リスト ]

涅槃(追憶 5)

イメージ 1

千金甲第1号古墳の石室壁石障一面に彫られ、赤く彩られた同心円と靫(矢立て)の浮き彫りは、有明海の西に傾いた赤い太陽の迫力を壁石障に彫りこんだものだと思いました。

生を謳歌する太陽が壁石障の上に二重や三重の同心円として描かれ、その横に描かれている靫は戦う人間、強く生きる人間を象徴している、と私には見えました。保子もこの室に入り、この石室内に充満しているオーラを全身で受け止めて、よし!強く生きようと決心したはずです。

有明海を赤く染めた、大きく熱い太陽がこの石室一杯にあふれておりました。時の経つのも忘れて、保子もこの場に立ち尽くしていたに相違ありません。何年か前の保子の過去体験と、今ここにいる私の実体験が重なり合い、時空を超えた二人の同一体験が私の脳髄の中で混ざり合い、せめぎあって終には石障の向こう側へ突き抜けてしまいました。

熱い夏の一日が終わり、夕凪のただよう頃にやっとこの場を後にしょうという気持ちになってきました。死者を静かに見守るはずの古墳。その石室の中の壁石障に死者の霊を再びこの世に呼び起こすような強烈な壁画が描かれていたことに私は驚きました。

翌日、私は坪井川の上流井芹川を10数キロ北上し、国鉄上熊本駅から約2キロ北にある北部町釜尾台地の東端に釜尾古墳を訪ねました。この古墳の石室は板状の石を積み重ねて作られており、床から2米ほどは赤色、その上から天井までは白色に彩がしてあり、崩れ乱れた石壁には同心円と何か不思議な文様が描かれていました。千金甲第1号古墳ほど強烈な印象は受けませんが、ここにも死霊をイメージするものは感じられません。しかし午後に訪れた井寺古墳に私は失神するほどの驚愕をいたしました。

閉じる コメント(0)

コメント投稿
名前パスワードブログ
投稿

閉じる トラックバック(0)

トラックバックされた記事

トラックバックされている記事がありません。

トラックバック先の記事

  • トラックバック先の記事がありません。

芸能人・有名人の新着記事

辻川 いずみ
Yahoo!ブログ
02月15日 00:11
須藤 秋那
Yahoo!ブログ
02月14日 23:59

.

駒のご隠居
人気度

ヘルプ

  今日 全体
訪問者 1 32183
ブログリンク 0 44
コメント 0 1684
トラックバック 0 12
  • My Yahoo!に追加
  • RSS
  • RSSとは?
ブログリンクに登録
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29

標準グループ

ブログ作成解説

開設日: 2007/1/21(日)


プライバシーポリシー -  利用規約 -  ガイドライン -  順守事項 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2012 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.