カミュ『異邦人』
|
カミュの『異邦人』初版。初版といってもこの本はコメントすべき点があるのですが、サボっていて調べられていませんので、後日補足をいたします。 これは、もう20年近くも前にフランスにはじめて旅行をしたときにパリの古書店で購入をしたものです。当時はまだ洋古書を蒐集して間もない頃で、フランス語の古書で有名なタイトルであれば何でもいいから買っておきたいという気持ちもあって、初日から古書店を巡りました。閉口したのはどこも英語が全く通じず、全然相手になってもらえなかったことです。この本を購入した古書店でも全く不機嫌極まりないという顔をした店主で何を聞いても埒があきませんでした。その日はここで最後にし、最新のカタログだけ何とか手に入れて、あとはホテルでも帰ってゆっくりと選ぼうと考えました。当然、その日の成果は全くなし。 ところが、たまたまもらったこのカタログには素晴らしい本が多く掲載されていて、当然フランス語ですので想像のつかない単語はホテルのフロントの方に英訳してもらいながら、めぼしいものを二三点選んで、翌日もまたその不機嫌な古書店主のもとに向かいました。で、カタログを開き、これとこれを見せてくれと、駄目といわれるのではないかとびくびくしながら、言ったところ、意外と素直に(笑)持ってきてくれたのでまずは安心をしました。すると、突然、私の「カモ」体質を見抜いたのかどうなのか、それまでフランス語で不機嫌に対応していた店主が、流暢な英語で「ぺらぺら」と話し始めたのです…。 いかんせん、ぺらぺらやられても逆にこちらの方が英会話初心者で、十分に理解が出来ず、私は店主が急に機嫌が良くなったのに驚くばかりでした。うーん、何が彼の琴線に触れたのでしょうか…? 多分フランス人の誇りより、商売を優先したのかもしれませんね(笑) というわけで、居心地が良くなったのを幸い、その後さらに二三日を使って結局二冊ばかりの本を購入いたしました。その一冊がこれです。 CAMUS, Albert L'Étranger Paris. Gallimard 1942 First edition. CAMUS’ FIRST NOVEL, IN THE ORIGINAL WRAPPERS [1942]. First edition. 紙質が悪く、かなり変色をしています。
|
