よろず世の中79
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よろず世の中79
鬼もいろいろ・その二
1、鬼と呼ばれた恩師に感謝
会社員 田中教之47東京・葛飾区
高校の入学式で私の担任となる体育教師が「鬼の○○」と紹介された。眼光鋭く、黒々としたヒゲを蓄え、まさに鬼というのがぴったりの風貌だった。
「どの先生よりも怖そうだ」というのが大方の生徒の感想であり、私も「他の先生がいいな」と思ったのも事実である。
しかし、実際に授業を受けると先生に対する思いは全く違ったものになった。わたしは運動が苦手だったがやみくもに強制せず、無視することもなく、指導してくれた。
教室での授業も、話術が巧みで話題も豊富、大変楽しい時間だった。ただ生徒が間違った行動をとった時は、「鬼の形相」になり、叱りつけた。
鬼は人々が道を踏み外そうとしたときに、厳しくただしてくれる善なる存在なのだろう。「鬼の恩師」には心から感謝している。
5・親の願いを背に受け、悪役に
団体職員 兼田紀紀美子 72 盛岡市
秋田の男鹿半島にある博物館「なまはげ館」にあるなまはげは本当に怖い。なまはげライブで、蓑姿に鬼の面をつけた人たちが登場。
見学者の間にわら草履のままずかずかと入り込んできて「言うごどを聞がねやづぁイネーガー」などとわめく。子供でもないのに冷や汗もんだ。
いい年をして「いねがんす、いねがんす」と大声で叫ぶ中年女性たち。
そんな自分たちを思わず笑ってしまうとなまはげが血相を変えて(?)「そこのばあさまなにおかしい?!」と怒る。その真剣さが何とも面白い。
秋田のなまはげをはじめとして昔から鬼は子供の恐怖心をかきたてるが、その目的はしつけであろう。
悪役を引き受ける鬼には「よい子に育って欲しい」という親の願いが込められている。
6・「覚えとらん」と笑うわが子
無職 中島君子 65 佐賀市
今たぶん鬼の形相をして、目をむいて怒っている。何度もそれを自覚しながら、「なぜこんなに怒らねばいけんの?」と自問した。
そしてキッと鋭い目で私を睨みつける娘の姿に涙がこみ上げた。
30年ほど前、“育児戦争”の真っただ中のこと、イライラするばかりの私に、夫は手助けしてくれなかった。お酒やマージャンなど同僚との付き合いで帰りが遅い夫に、私の神経は尖(とが)る一方。
弟にちょっかいを出しては泣かせる娘に、つい当たり散らす。そんな日々の繰り返しだった。
当時のことを思い出すたび、「叱ってばかりだったねえ、覚えてる?」と尋ねるけれど、もう大人になった子供たちは、「忘れた、覚えとらんよ」と笑って当時の私をかばってくれる。
何と優しいことか。
親というだけで「心の鬼」を前面に押し出していたというのに。
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宮城県涌谷町の箟岳山(ののだけさん)箟峯寺(こんぽうじ)の山門にある仁王像が正に、心の鬼を象徴している様に感じられます。
愛情を持った叱り方。人への接し方を考えさせられたものです。
目のクリッとした可愛い愛嬌のある表情をしています。
見た人は、怒るのではない叱り方のあり方を考えさせられるのではないでしょうか。
ブログを見ている方、機会があったら一度見られることをお薦めします。
当方も仙台の姉に教わった場所です。
我が家でも、夕べ豆まきをしました.
(祐大)
2012/2/4(土) 午後 2:41 [ 倫子 ]
祐大様。そうでしたか。境内奥の樹齢900年?の夫婦杉だけは行くたびに見ていましたが、今度仁王様を良く見させていただきます。
愛情を持った叱り方。大事ですね。
2012/2/4(土) 午後 5:15 [ 永人(ながと) ]