ふるさとばなしー福島のイカにんじんー
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気がついたらもう5月。
やっと暖かくなった。
いつの間にか新芽が木々を包んでいる。
桜のころ同郷の友人がイカにんじんを届けてくれた。
福島からの帰りに届けてくれた。
イカにんじんは福島の郷土料理。
お正月ころになるとどこの家でも作り置きしてあり、各家それぞれの味がある。
子どものころ、冬の食卓に毎日のように出されていた。
冬のにんじんは、実がしまって甘みもあり、漬物にすると、とても美味しい。
このにんじんを何本も何本もマッチ棒ぐらいの拍子木に切り、するめを同じような大きさに切り、醤油にからめて漬け込む食べ物である。
「あー北海道の松前づけみたい」
と言う人もいるが、あんなに豪華じゃない。
するめとにんじんと醤油だけの素朴な食べ物である。
福島では、「いがにんずん」って言ってたなー
友人は、懐かしい味を届けてくれた。
3.11の大地震から離れ離れだった友人たちとまた交流が始まり、故郷が前にも増して身近になった。
友人が宝物のように思えてくる。
いがにんずんを届けてくれた友人は、故郷の言葉で故郷を話すことのできる宝物だ。
届けてくれたいがにんずんを食べながら、中学時代のあんだのこと思い出したり、にんじんを何本もせっせと切っていたかあちゃんのこと思い出したりした。
わだしらのふぐしまは、なじょなるんべかな・・・・
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