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旅に出たい。

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今、沢木耕太郎の「深夜特急」を読んでます。

香港からロンドンまで、列車を使わずバスで行く・・・という

筆者自身の体験を、文章でつづっている作品です。

全6巻。今、5巻です。ようやくヨーロッパまで到着しました。

こんなにヘビーな“旅”はちょっと私にはムリだけど、

どこかに旅行にいきたいなあ。。。

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26年目の夏

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向田邦子



私が初めて彼女の作品に出会ったのは、たしか中学生の時。

国語の教科書に載っていた「字のない葉書」という作品だったと記憶しています。

そのときは、作家の名前は覚えていなかったのですが、その内容と(ノンフィクションです。)

なぜか 頭の中で情景が思い浮かばれて ずっと強く印象に残っていました。


2年位前から、向田邦子という人に興味を持って作品を読み進めていたとき

またこの作品に出会いました。


あらすじ

時代は第二次世界大戦中。状況が悪化する中、やむを得ず末っ子の娘(邦子の妹)をたった一人で疎開させることになった家族。

まだ字の書けない娘の安否を確かにするため、父は大量の葉書を買ってきて彼女に持たせ、こう言う。

「元気な日はこの葉書にマルを書いて、毎日一枚ポストにいれるように。」

葉書のあて先は、すべて父親宛の宛名がすでに書いてあります。


疎開して最初のうちは、大きな大きなマルの書いた葉書が家族に届いていました。

しかし、届く葉書は日に日に小さなマルになって行き、とうとう最後には小さな小さなバツの書かれた葉書が届きます。

見かねた父は、末娘を疎開先から引き上げることにし、数日後、末娘は家族のもとに帰ってきました。


兄弟の「帰ってきたよ!」という声を聞いて、家から飛び出す父親。それもはだしで。

そして、末娘を抱きしめて 大声で 泣きました。


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普段は厳格で、近寄りがたい父親が声をあげて泣いている姿。

長女であった邦子自身が見ていた状況を描写した作品です。

このとき彼女は「大の男が声をあげて泣いているのをみたのは初めて」と言っています。



大人になってから改めて読んでみて、涙が止まりませんでした。

守りたいのに守ってやれなかった 父親のやるせない気持ち。。。

向田さんの作品は、読む人の心に染みとおってきます。

そんな向田さんの作品が大好きです。



26年前の8月22日、台湾で飛行機事故があり乗客110人全員の命が絶たれました。

その飛行機に、向田さんも乗っていました。

かつて「飛行機」というエッセイを書いたことのある彼女。飛行機が苦手な彼女。

どんなに怖かったか、不安だったか。。。

そして、残念なのは、作家としての彼女の可能性がフリーズされてしまったこと。



でも、27歳の私が 26年前に亡くなった作家に こころを奪われていること・・・

それってすごいことですよね。

彼女の虜になる人は、きっとこれからも居続ける。むしろ、どんどん増えていくと思う。

それってすごいことだ。。。



※写真は、向田さんが幼少期を過ごした鹿児島、城山公園からの風景。
天気が悪くて 桜島がかすんでしまいました。

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