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ちょっとヘンコなアウトドアと創作(たまに世相)のBLOG

山極由磨の大冒険

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二つの霊場をつなぐ山旅 その壱

和泉山脈縦走(最高地点三国山885.5m 大阪府)
 
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 毎年恒例のゴールデン・ウィークのロングハイク。
 当初、比良山系の縦走を計画し、計画書も完成していたが、どうも連休中の滋賀県方面の天候が不順との情報が入り、急遽目的地の変更を迫られた。
 で、思いついたのが和泉山脈。
 以前、二回に分けて踏破した二上山から槙尾山まで伸びるダイヤモンド・トレイルの延長線上を歩いてみようかと思いついた。
 つまり、槙尾山施福寺から犬鳴山七宝滝寺までを行く、二つの霊場をつなぐ山旅と言うわけだ。
 それに丁度コースの終盤辺りには一泊四百円と言う極めてリーズナブルなキャンプ施設もある。
 なら、いかぬ理由は無いと慌てて交通機関の情報を集め、計画を練る事とする。
 
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 今回は前回の鈴鹿での反省を踏まえ、焚き火装備は外し真剣に歩きに徹した装備構成にする。
 正し、キャンプ地での快適さを確保するためにタープと、ビーチサンダルを装備に加えた。
 キャンプ地で動き回るのに登山靴では少々辛いのだが、装備が増えるのを嫌って今まで持たなかった。しかし、IKEAでいい感じのビーチサンダルを見つけ今回装備に加えてみたの
だ。
 連休最初の五月三日で装備や計画を整え、キャンプ施設にも事前連絡を入れ、翌、四日、和泉府中から南海バス、槙尾山コミュニティバスと乗り継ぎ槙尾山施福寺の山門を目指す。
 途中、乗り換え場所にあるコンビニで虫よけ用のウエットティッシュを購入。そろそろ虫の季節であることをすっかり忘れていてアンチ・バグ装備を何も持たなかった為の緊急出費で
ある。都市部郊外の山はそのへん便利だ。ガチな田舎ではこうは行かない。
 バスの乗客のほとんどは施福寺が目的の参拝客か登山者、到着した槙尾山バス停でミーティングを始める学生グループまで居る。
 引率の先生が述べる杓子定規な内容に、思わず仕事で私が行う始業前の安全ミーティングを思い出し笑いそうになる。
 
イメージ 3
 
 登山靴の紐を締め直し、チェスト・ポーチを付け、バック・パックを調整し登山開始。山門横に鮮やかな桃色の花を咲かせる石楠花を眺めながら、延々と続く石段に取り付く。以前、
ダイヤモンド・トレイルを踏破し、ゴールした時に下った階段を今逆に登っている事になる。
 テント寝袋鍋釜食料に酒を詰め込んだバック・パックがいきなり重く感じてしまう。
  途中、木々が切れ、一部展望が望める場所に出た。泉州の街並みと大阪湾、そして遥か西には六甲の山並み。中々の展望。
 何人かに抜かれ、逆に参拝に来たご老人を何人か抜かし、少しづつ重さに体を鳴らしながら詰め上り施福寺にたどり着く。
 
 ご本堂にお参りし、今後の旅の無事を祈って更に南に向かって歩き出す。
 施福寺までの参道ほどでは無いものの、さすがゴーデン・ウィークの真っ最中。結構な数のハイカーにであう。
 そんなうちの一組に道を尋ねられた。
 近隣の泉北ニュータウンに暮らす家族で、ご主人と奥さん、大学生と高校二年の娘さん、中学生のご長男さんさんの五人家族。
 初めてのハイキングとの事で色々と慣れないらしく、かなり本格的な格好(背中の巨大なバック・パックを見ればどうしてもそう見えるわな)をしているわたしをベテランと思って頼
って来られたのだ。
 が、しかし、私もこの山域は始めて、GPSまで持っていながら、途中の尾根分岐まで何度も道を間違え、五人家族をミスリードしてしまう。
 ところが、皆さん兎も角良い人で、怒るどころか楽しく最後まで私の頼りないガイドにお付き合い頂き、最後には記念撮影のモデルにまでして頂き、笑顔でお別れすることが出来た。
 どうもお付き合い頂き有難うごさいました。
 素敵な五人家族と別れたあとは、毎度の単独行の始まり、鬱蒼と木々の生い茂る緩やかな尾根道を、道しるべ替わりのお地蔵さんを愛でつつひたすら歩く。
 ここまで来ると背中の荷物の重さにも慣れ、いいペースで歩けるようになった。ま、道が穏やかなのもあるだろうけど。
 さらに行くと道は穏やかどころか、二トントラック位は余裕で走れそうな幅と傾斜になり、まるで林道の様相を見せる。
 森に隠された秘密の輸送路のような隠微な風情。ホーチミン・トレイルの乗りだ。
 ベトナム戦争当時、そんな北ベトナムの秘密輸送路を捜索し、空爆の誘導を行なった米軍の特殊部隊を気取ってなぜか抜き足差し足で歩いてみるが・・・・・・。しんどくなって止めた。
 
イメージ 4
 
 そんな感じで曇天ながらも気持ちのいい高原気分の木立の尾根道を歩いていると、突然、舗装路が現れた。
 すてコンみたいないい加減にうったコンクリートの道では無い。ちゃんとしたアスファルトの舗装を施した道だ。
 なんか裏切られた気分になりながら更に前進すると、幾つもの巨大なアンテナが現れ、やがて白白とした変に立派な道路標識の様な看板が目に飛び込んできた。
『三国山』とある。本日の行程の中で一番標高が高い地点だ。
 実に拍子抜けと言うか味気ないと言うか・・・・・・。
 
 仕方なく、その銘板の前のベンチに座り、本日の行動食、サラミソーセージとおつまみラーメンを取る。
 喉が乾きそうな組み合わせだが、甘いソイ・ジョイなどよりも何かを食べた満足感は得られる。
 
 超簡単な食事の最中にポロポロと雨が降ってきた。
 降雨を逃れてこの山域まで来たのに本末転倒だ!と自分で自分に怒りながら、レイン・スーツのジャケットだけをとりあえず羽織って前進。
 雲が切れ切れだから止むだろうと目星を付ける。
 舗装路をどんどん下り、七越峠、鍋谷峠と二つの峠を通過する頃には雨も止み、再び土の山道が現れた。
 しかし、ここからトレイルは実に不愉快で腹立たしい様相に変貌する。
 
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 本来、この道は登山者専用で二輪車の乗り入れは禁止の筈だ。
 その証拠にあちらこちらにバイク乗り入れ禁止の看板が立っている。
 にも関わらずトレイルに穿たれた無数の醜いワダチの数々!痛々しいの何の!!
 脆弱な土の道に硬いラジアルタイヤが深々と食い込んで、その中に水が流れ込み泥沼に成っている。
 おまけに樹林の斜面を強引に昇り降りしたあともあって、傍若無人も甚だしい。
 これでは歩行の障害になるし、何より自然環境への絶大なダメージにも成る。
 ちゃんとやってはいけない、入ってはいけないと有るのになぜわざわざ入ってくるのか?良識以前に人間性を疑う犯罪行為だ。
 などと立腹しながら泥をはね上げないようにおっかなびっくり脚を勧め、突然のバイクの来襲を警戒しつつ泥沼のトレイルを行く。
 小堂峰、大石ヶ峰などの小さなピークの斜面をトラバースし、西進すること一時間ほどで和泉葛城山に到着。
 山頂周辺は公園として整備され展望台や立派なトイレなどもある。
 以前はキャンプ場も有ったが国定公園に指定されたことにより閉鎖されたらしい。
 山頂の八大竜王社に詣でたあとまたもや現れた立派な舗装をさらに西へと急ぐ。
 今夜の宿、ハイランド・パーク粉河はもうすぐだ。
 
 その弍に続く。

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