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∬ バウみた 3 ∬
――メインディッシュは狐の尻尾のフサフサ風味――
森の中をある程度進んでようやく私は気づいた
「動物がいない・・・?」
気配は感じる
が、肝心の姿が見えない
まるで何かに怯え隠れているような雰囲気がどことなく漂う
一人呟き隣のみたさんの方を振り向くと
先ほどより警戒が増したのか耳をぴくぴくと動かし何かを探っている
「何か――」
「ちと、まずいかなぁ・・・」
私が言い切る前にそんなことを呟いた次の瞬間
バキバキバキバキッ!!
雷が落ちたかの如く轟音と共に背後にあった巨木が倒れて来た
「なっ!?」
振り向くと同時に慌てて後ろへ飛び退く
木の倒れた向こうに目をやるといつの間にか黒い壁が立っていた
視線を徐々に上へ向けていく
醜悪な爪、見たこともない紅い眼光、かろうじて見える羽らしきもの
「・・・ちょ」
視界に入った黒い壁、通常よりひとまわり以上大きいそれは
紛れもなくバグベアーだった
グオォォォォォォーーー!!
耳を聾するような咆哮で我に還った
慌てて銃を構えようとする私の横でみたさんが弾けるような勢いで飛び出した
弾丸のようにバグベアーに向かい直進、その数歩手前で高く跳躍した
時間が止まったかのように魅了するムーンサルト
空中でみたさんが正に逆さまになった瞬間蹴りが繰り出された
ズシンッ!!
ダッシュとムーンサルトのひねりで重みを増したハイキックが熊の左側頭部を捉えた
普通の敵であれば首の骨を折られこれで終わりだ
「げっ」
が、こいつは普通とは違った
みたさんの呻き声と同時にクマーの巨大な左腕が払われた
「ガハッ!」
足がクマーの頭にめり込み逆さ状態のみたさんはそれを防ぐ術もなく弾き飛ばされる
ドスンッ!
「ゲホッゲホッ!」
そのまま傍の木に叩きつけられ激しく咳き込んだ
グオォォォォォォーーー!!
今度はこちらを向き二度目の咆哮、今のでどうやら怒らせてしまったらしい
鼻息を荒げながら前足を地面につけ猛然と突進してきた
銃を構え狙いをつけると緊張の汗が頬を伝った
次の瞬間クマーが飛び掛ってきた
距離が縮まるにつれ感覚が研ぎ澄まされ時間が緩やかになる
汚い牙が目の前に来た瞬間時間が止まり引き金を引く
クマーの顔面でパワーショットが弾けた
頭から地面に突っ込み転がっていくクマーの横をすり抜けみたさんの元へ駆け寄る
「大丈夫?」
「う〜ん、ぐらぐらする」
叩きつけられたとき頭を打ったのか
ふらふらしながら立ち上がるみたさん
「とりあえず無理、ひとまず逃げよう」
クマーに目をやると転がりながら暴れ続けていた
どうやら致命傷を与えるまでは至ってなかったようだ
時間がたてばすぐに起き上がり再び襲ってくるだろう
「そだね、あれはちときついよ」
みたさんと私はうなづきさらに深い森の奥へと走り出した
しかしその後姿を片目を潰され痛みで暴れ狂うバグベアーは
残された紅い眼光で睨み続けていた・・・
(ぼちぼちイベントの日にち決めないといけないですねぇ・・・
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