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皆さんはどんな時に安らぎを感じますか?
小川のせせらぎ、寄せては返す波の音、木立を抜けるそよ風、木漏れ日など、自然を通してやすらぎを感じると答える方も多いのではないでしょうか。なぜこのような刺激が人間にとって快適なのかというと、私たち人間のはるか祖先の経験と記憶の中にあると考えられます。まだ歴史をもたず狩猟の生活に明け暮れていたころの人間は、目や耳を一生懸命使い、外敵から自分を守り、獲物をとらえる生活をしていました。それ故、目や耳は生きるために今以上に重要な役割を持っていたと思われます。ちょっとした物音の異常にいち早く気づき、瞬間的に対処することができるか否かは、彼らの生死に関わっていました。そしていったん急場が過ぎると岩陰や木陰で吹き抜けるそよ風や鳥のさえずりなどを通して皆と憩いの時間をとっていたに違いありません。そして、何千年、何万年の人間の歴史の中でこのくつろぎが代々受け継がれ、それが現代の私たちの快適性と結びついたと考えられます。この自然界の動きは、物理学用語によると『f分の1ゆらぎの状態』と呼ばれ、本来は難解な数式によって導かれるものですが、スペクトル分析をすると右下がり45度の波形で表れます。私たちには、「ファジー」という用語の方が馴染みがあるかもしれません。この状態は、別の表現をすれば、『程よい変化と規則性のある動き』と言う事になります。まさしく自然界での動きこそが気持ちがいいのです。不思議なことに、波の音やせせらぎの音のような自然界のゆらぎも、私たちの脳波や、心拍のゆらぎも、スペクトルにとってみると、どれもが共通して1/fゆらぎのスペクトルになります。波の音やせせらぎの音のような自然環境音と、バッハやモーツアルトなどのクラッシック音楽のスペクトルは、ほとんど同じ形になっています。これらの理由からクラッシック音楽や自然環境音が、心身のリラックスのために有効だとされています。
自然と音楽の程よい調和、これこそがこれからの時代に益々求められていくことでしょう。
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