仮想旅へ

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2012年2月14日

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山赤蛙の産卵と百舌

友人が言いました。
「瀬上の尾根道を歩いていたら、天から兎が降ってきた。驚いて見上げると空に大鷹が舞っていた・・・」
本当かな? 半信半疑です。
でも、行って見たくなります。
 
瀬上は横浜と鎌倉の境にある丘陵地です。
両市が自然環境の保全に努めています。
横浜市の「山の家」があって、市民の自然観察の場になっています。
「ウィーンの森」の横浜版のような場所です。
私は瀬上川に沿って尾根に向けて歩きます。
何時もは雀の仲間の姿を良く見かけられるのですが・・・・、今朝は見かけません。
猛禽類が出現したので、野鳥は警戒しているのかも知れません。
 
小鳥が枝先から地面に急降下、また枝先に戻っています。
ヒヨドリと雀の中間くらい、綺麗な小鳥です。
ああ!百舌だな・・・・・。
小さいながらも、綺麗であっても、百舌は肉食の猛禽です。
「今頃、何を狩猟しているのかな?」興味が沸きます。
イメージ 4
    百舌の雌。小さくて綺麗ですが、嘴の先が鋭利で尖っているので、猛禽である事に納得します。
    可愛い眼で地上に動いた生物を狙っています。
イメージ 8
百舌の雄 今回はもうカップルになっているようでした。瀬上では一年中居る(留鳥)ようです。
        でも、晩秋は良く高啼きしますので目立ちます。
 
 
百舌がハンティングしていた場所は、湿地で小さな水溜りがある、その淵です。
その水溜りの淵に何か百舌の狙いになる生物が隠れているのです。
まだ、氷が張っていますし・・・・、冬眠中の生物も多いのですから、獲物が居るとも思えません。
 
湿地の淵には看板が立っています。
慶応大学と鶴見大学の「蛙探偵団」が立てたものです。
「此処は蛙の産卵調査をしていますので、生き物を持ち込んだり持ち去らないで下さい」
書かれています。
更に”カエルツボカビ症”が深刻である・・・、
蛙の世界にも深刻な病気があるんだ・・・、教えられます。
イメージ 3
                                        かえる探偵団のメッセージが書かれた看板。
 
私は長年歩いていますが、昔はありませんでした。
最近出来たもののようです。
”探偵団”と言う名からは研究会と言うより愛好会とか観察会のニュアンスが窺がえます。
鶴見大学(総持寺)は環境教育に熱心です。
近くの慶応大学(日吉、環境経済学)と一緒に蛙探偵団を組織しているのでしょう。
 
イメージ 1
    木道の両側に水溜りを作って、蛙の産卵場所にしています。
    看板は「生き物を持ち去らないように、持ち込まないように」メッセージが書かれています。
 
私は水溜りの中をのぞいてみました。
葦の根元に蛙の卵が産み落とされています。
寒天状の塊の中に、真っ黒な点々が無数に散っています。
あっちの葦の根元にも、こっちの葦の根元にも、卵が産み落とされています。
イメージ 2
               あっちにも、こっちにも山赤蛙の卵が産み落とされていました。
卵は山赤蛙です。
里山に良く見られる赤蛙です。
小さい時は真っ黒で、背中にイボイボがあるので嫌われ者です。(2㎝くらい)
大人になると赤味が増します。(5㎝位になります)
私が子供の頃良く掴まえて、海老を釣る餌にしました。
焼いて食べれば濃厚な味と匂いがありました。
牛蛙が鳥の笹身なら、赤蛙は山鳥のような印象でした。
酒飲みは淡白な笹身より濃厚な山鳥が好みです。
イメージ 5
     もう、産卵してから1週間も経っているのでしょうか? 黒い卵核が大きくなっているものもあります。
 
その山赤蛙が里山が無くなったので・・・、稀少種になったのでしょう。
そこで、蛙探偵団が此処に山赤蛙の格好な環境を保全したのでした。
 
山赤蛙は他の蛙や生物が冬眠から覚める前に動き出して産卵して・・・・・、お玉杓子から、蛙になってしまい・・・・、結果として他の生物に捕食されない・・・・、工夫なのでしょう。
そこで、氷の溶けた水溜りに入って、葦の陰で産卵して・・・・・、また里山に隠れる積もりなのでしょう。
百舌は、産卵で精根尽き果てた山赤蛙を狙って、梢の先から見詰めて居るのです。
イメージ 6
 
 
 
大鷹は見つかりません。
空を見上げれば雄大に滑空している鳥がいます。
チョウゲン坊(隼の仲間)、ノスリ(鷹の仲間)でしょうか?
私のカメラでは遠くて良くわかりません。
見上げていると・・・、カラスが遣って来ました。
”此処はワシらの縄張りだ”
言わんばかりに猛禽を追い出しにかかります。
見る見る、もう一羽カラスが応援に参じました。
猛禽は逃げ出しました。
カラスはトコトン追いかけて・・・、縄張りの外に追い出してしまいました。
 
人間世界もカラスのような輩が増えたような気がします。
大鷹には会えませんでしたが・・・・・、山赤蛙が復活していることを確認できました。
百舌の夫婦も上手く行っているようです。
私はソロソロ帰る事にしました。
 
イメージ 7
            右の猛禽に向けて飛び立ったカラス。最後は二羽のカラスに追い払われてしまいました。
            鳥が何だか、トンビでない事くらいしか解りません。解る方は教えてください。
 
 
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