世界の宗教がざっくりわかる
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「世界の宗教がざっくりわかる」(島田裕巳著、新潮新書)
この本は、現代の宗教を巡る研究動向に強い影響力を発揮したルーマニア生まれの宗教学者、
「世界宗教史」全4巻を著したミルチア・エリアーデが構想した、世界宗教史を一気に読み終える
ことができるコンパクト版を目指したとのこと
「グローバル化や、それと並行する高度な情報化が進展することで、近代化を推進する主体と なってきた国民国家は衰退し、国家の庇護を受けられない人々を統合する受け皿としての宗教
の果たす役割は、かえってその重要性を増している。」 「グローバル化は、自分とは異なる宗教をもつ他者と日常的なかかわりをもたざるを得ない状況を 生んだ。」
「日本人のなかには、一神教と多神教とを対比させ、1つの神をもっぱら信仰する一神教の排他性
を批判的にとらえ、多くの神々を同時に信仰する多神教の寛容性を評価しようとする傾向がある。
しかしそれも特定の宗教観にもとづく偏った見方・・・そこから離脱することは本書の重要なテーマ でもある。」
・・・中東諸国の動向、パレスチナ紛争、殉教の自爆テロ、米国の保守派、欧州の移民問題、
チベット紛争、いずれも宗教抜きではわからない、現代は政治経済と宗教が絡み合っています。
唯一絶対神の系譜、中東で生まれた三宗教はそこが違うのか〜なるほど〜だけど〜なじみの 仏陀は解脱してもあくまで「人」だから、神の啓典を信じて暮らすということに実感が湧きません
宗教って、人のこころの問題、煩悩を取り除くこと、如何にして解脱するか自問自答すること、 そのように暗黙で思っているからでしょうか、神様を絶対的に信じることはどうも苦手
インドで仏教はなぜヒンズー教に負けたのか、仏教は難解な哲学を展開する大乗仏教&神秘的 な力を呼び出す密教に発展したが、民間信仰を取り入れて民衆をとらえたヒンズー教に負け、
仏教は中国文化圏で変容しながら存続し、日本の真言宗、天台宗、日蓮宗、浄土宗、禅宗に つながっていきます。東南アジアでは上座部仏教という初期に近い仏教が信仰されています。
宗教に関する基本的な疑問がす〜と解けたような、わかりやすく本、執筆趣旨に沿っています ☆☆☆☆ |