りーりっこのあれこれ雑記帳

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爽やかに晴れ渡った初詣日和の正月2日、「お多賀さん」と親しみを込めて呼ばれてきた滋賀県随一の初詣処 多賀大社(滋賀県多賀町) へ、2017年も初詣に出かけました。
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多賀大社 大鳥居

初詣客
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初詣客で込み合う門前通り

多賀町の人口が約8000人で、滋賀県の人口が約141万4827人 (2016年3月1日現在)
新聞の速報値情報によれば、多賀大社の2017年元日の初詣客が約14万6000人、2日が約13万人だったとか…
例年の初詣客は40〜50万人とも言われていますが、さて今年はどうでしょうか…
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本殿参拝待ち行列最後尾
本殿参拝まで約30分待ち…

滋賀県が昨年12月に発表した滋賀県内の観光処でトップ3にランクインされた観光名所は、
① 「黒壁ガラス館(長浜市)167万人、 ② 「ラ・コリーナ近江八幡(近江八幡市)162万人、
多賀大社(多賀町)160万人。

第4位はガクンと下がって87万人の「道の駅・藤樹の里あどがわ(高島市)、第5位が81万人の「希望が丘文化公園(野洲市等)でした。

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 一生懸命にお神楽を舞う巫女さんたち 
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あまり聞き慣れないこの第2位の施設は、県内製菓企業が2015年1月にオープンしたばかりの商業施設です。
多賀大社は、毎年トップ争いに顔を出す人気観光名所です。
ということは、多賀大社の初詣に、滋賀県人口の1/3(28〜35%)に相当する人々が短期間に訪れるというコトであり、一年間に多賀大社を訪れる参拝客の25−31%が初詣客…という計算です。
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お参りまであともう少し…


都道府県人口の1/3の人々が初詣に訪れる、このような人気の神社やお寺って、他にもどこかにあるのでしょうか…
恐らく、多賀大社の人気の理由の一つが ”祭神”の魅力…


歌に詠まれる多賀大社
古来から詠まれている歌がある。

お伊勢参らば お多賀へ参れ お伊勢お多賀の 子でござる

(意味:お伊勢参りを終えたのなら、お多賀さんにもお参りしなくっちゃぁ… だって、お多賀さんのご祭神がお伊勢さんのご祭神のご両親なのだから…)

お伊勢へは七度 熊野へは三度 お多賀様へは月参り
(注:最後のフレーズは、「愛宕様へは月参り」を、言い換えたものと言われているそうな…)

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多賀大社のご祭神は夫婦神
多賀大社のご祭神は神代で初めての夫婦神…
  ・男神……「伊邪那岐命(イザナギノミコト)」  ―人類の起源神、結婚神―
  ・女神……「伊邪那美命(イザナミノミコト)」   ―創造神、万物を生み出す神―

この夫婦神は、伊勢神宮のご祭神「天照大神」のご両親に当ります。

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手前:江戸時代に使われた巨釜

古事記には…
古事記には、「伊邪那岐大神は淡海の多賀に座すなり」とあることから、多くの神々を誕生させた「神生み」の行為をすべて終えた伊邪那岐命は琵琶湖を望む杉板山にご降臨になり、近江の多賀の霊地に鎮座された、といわれる。


これらの歌やご祭神を理解するには、神話の世界 を理解するコトが肝要でしょう…
以前にも何度か調べて書き綴ってきたコトを、ここで改めてまとめてみます。

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神仏習合時代の名残をうかがわせる鐘楼(奥)


神話の世界 神代七代(カミヨナナヨ)―
「神代七代」
「神代七代」という言葉をご存知でしょうか…?
日本神話では、「天地開闢」(テンチカイビャク)の際に生成した七代の神の総称またはその時代を意味し、「神代七代」とか、「天神七代」という。

それまでは抽象的だった当初の神々が、次第に男女に分かれていって異性を感じるようになり、愛を感じるようになって夫婦となる過程をもって、男女の身体や性が整っていくことを表す部分だといわれている。

古事記や日本書紀に、この神代七代のコトが書かれている。

古事記
別天津神(コトアマヅガミ)の次に現れたのが十二柱七代の神
最初の二代は一柱一代、その後は二柱一代と数えての七代となる。

   1代: 国之常立神   (クニノトコタチノカミ)   ≪ ⇔  初代の神 ≫
   2代: 豊霊野神     (トヨグモヌノカミ)
   3代: 宇比邇神     (ウヒヂニノカミ)   &  須比智邇神     (スヒヂニノカミ)
   4代: 角杙神      (ツヌグイノカミ)   &  活杙神        (イクグイノカミ)
   5代: 意富斗能地神  (オオトノジノカミ)  &  大斗乃弁神     (オオトノベノカミ)
   6代: 淤母陀琉神    (オモダルノカミ)    &  阿夜訶志古泥神 (アヤカシコネノカミ)
   7代: 伊邪那岐神    (イザナギノカミ)   &  伊邪那美神    (イザナミノカミ)
               (3〜7代は、左が男神で、右が女神)

・このように、多賀大社のご祭神は、七代目の男神と女神ということになる。
 そして、高天原(タカマガハラ)に現れた初めての夫婦神が、天つ神(高天原に現れた先輩の根源神たち)の意思によって、”国生み”と”神生み”の行為を行った。
 
日本書紀
天地開闢の最初に現れた十一柱七代の神 (七代の神々の記述を省略)

・このように日本書紀でも、多賀大社のご祭神の2神は七代目にランクされている。

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境内外縁を流れる小川は静寂に包まれていた


神話の中の神々の行為と現世との接点
国生み
その頃の地上では、形が定まらないドロドロとした海のようでした。
2神は、天空に架かる天浮橋に立ち、協力し合って矛で海を掻き回し、矛の先からこぼれ落ちた雫でオノゴロ島を造りました。
2神は、その島に降り立ち、宮殿を造って結婚し、日本列島となる大八島などの島々を生みました。

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神生み
次に、「神生み」の活動を始め、石、海、山、風、穀物等の神々を生みました。
さらに2神は、それぞれ独自に活動し、もっと多くの自然神文化神を生み出し、地上の神々の世界を創り上げたのでした。

伊邪那美命は、神生みの最後に火の神軻過突智(カグツチ)を生みましたが、出産の際に女陰を火傷して死んでしまいました。
死亡した伊邪那美命は黄泉の国に去ってしまいます。
黄泉の国の伊邪那美命は、それまでの姿からすっかり変わってしまって、人間の“死”を司る黄津大神(=死の国の支配者)に変身していました。
伊邪那美命は、神でありながら、一番最初に“死”を体験したのです。 (この話は、「死」の起源を象徴)

その後、夫の伊邪那岐命は、死んだ妻を追って黄泉の国に出かけました。
でも、あまりにも醜い妻の死体を見て逃げ出してしまいました。
とても激怒した伊邪那美命は、逃げ出した夫を追いかけます。
 
やがて2神は、この世とあの世との境界にある黄泉比良坂(ヨモツヒラサカ)で対峙します。
伊邪那美命が、「これからは地上の人間どもを一日千人殺すことにする」と言い放ちます。
伊邪那岐命は、「それならば、私は一日千五百の産屋を建てよう」と宣言しました。
 ( この出来事から、人間には”限りある寿命”が始まったとされる。)
 
黄泉の国からこの世に逃げ帰った伊邪那岐命は、日向(宮崎県)の橋の小門の阿波岐原の海に入って禊(ミソギ)をし、黄泉の国の穢れ(ケガレ)を洗い流しました。
その際に多くの神々が生まれたが、いわゆる三貴子と呼ばれる神々が、「天照大神」(アマテラスオオミカミ)、「月読命(ツキヨミノミコト)、「須遺鳴尊」(スサノオノミコト)、だったのです。

そして…
神生みの行動をすべて終えた伊邪那岐命は、近江の多賀の聖地に降臨し、鎮座しました。

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門前の物産店


という意味深い神話の世界に抱かれたこの『多賀大社』は、古来より多くの人々から親しまれている。

そのような神話から分かるように、伊勢神宮のご祭神「天照大神」は、多賀大社の夫婦神のご祭神の子供に当り、冒頭の2句の意味もお分かり願えたコトと思います。
いつの日か、多賀大社の境内に立つ機会があれば、このような神話に思いを馳せるひと時…も、意義があるのではないでしょうか。
そして、伊勢神宮にお参りされた方は、多賀大社へもどうぞ…♪

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門前の店舗も大賑わい…




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お隣ですので、当県から御参りに行かれる方も多い神社です♪
今年は 我が家は 受験生がいるので、京都に参らせていただきましたが、、、

2017/1/6(金) 午後 3:16 ほるん 返信する

゚*。(o'∀')b。*゚こんにちは♪
多賀大社は有名ですよね〜
私も2年前に初詣に伺いました〜^^
帰りに名物「糸切り餅」を買って帰りました!
「お伊勢参らば お多賀へ参れ お伊勢お多賀の 子でござる 」は知ってました! Nice☆彡

2017/1/6(金) 午後 4:11 マー 返信する

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こんばんは。
私も一年前の年末にお多賀さんへお参りしましたよ(* ̄∇ ̄)ノ
ナイス。

2017/1/6(金) 午後 8:46 流浪の民 返信する

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ほるんさんもご存じ…ですよねぇ。
駐車場のナンバーを見ても。各地から来られていましたし…
受験生なら、学問の神様北野サン…でしょうか。

2017/1/7(土) 午前 0:32 [ りーりっこ ] 返信する

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マーさんも、京都の有名社寺を飛び越してこちらへ初詣のご経験が…?
そうですね、店前に「糸切り餅」をゲットするための行列ができていますよね。
すごいですね、歌に隠れた裏の意味もご存知だったとは…
ナイスをありがとうございました

2017/1/7(土) 午前 0:40 [ りーりっこ ] 返信する

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各地に飛び回っている流浪の民さんなので、やっぱり…って感じです

ついでに神話という裏事情?もPRしていただければもっと嬉しい…かな?
ナイスをありがとうございました

2017/1/7(土) 午前 0:45 [ りーりっこ ] 返信する

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