「筆」
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私は”筆”
筆と言っても字を書くものでも、絵を描くものでもない。
私は人を綺麗にする為の筆・・・
目も耳もない、だから、見ることも聞くこともできない・・・
只、触れているときの感触だけはある
ご主人様は私を優しく握ってくれる。
きっと、綺麗で品の溢れる女性だろうな・・・
私の願いはご主人様を見ること・・・
決して、叶うことはないけれど
ミカは出勤の準備に勤しんでいる。
食事はトースト、シャワーを浴びて、仕事に着るドレスを選び、
大切にしているメイクブラシで頬を赤く染めた
「今日も、仕事がんばんなキャ・・・」
鏡に映る自分にエールを送る
外から叫び声が聞こえた
「次郎!!!!遅れちゃうわよ!!!」
「本名で、呼ぶんじゃないわよ!!!!」
筆のご主人様はオカマだった・・・ |







