首の屈曲が脳脊髄液の排水を低下させる
1.脳脊髄液の役割とは
頭蓋骨の中には脳を守るために様々な役目を果たす機能が備わっています。
頭蓋内が脳脊髄液で満たされることによって、脳は水に浮いている状態となります。そのおかげで、頭を打撲などをしても脳脊髄液がクッションの役目をして脳の一部だけが瞬間的に変形することを防ぎ、外傷から守ってくれるのです。
さらに脳脊髄液は、脳と抹消神経の細胞の組織液そのものであり、一種のリンパ液なのです。その為、脳が干からびてしまうことはないのです。これは、胎児が母体の中で羊水に浮かんでいるのに似ています。
CTスキャンなどで頭蓋の写真などを見たとき、頭蓋骨と脳の間に隙間があるように見えることがありますが、これは隙間ではなく脳脊髄液という水圧があるのです。
また、この脳脊髄液は頭の中だけにあるのではなく、脊柱管を通って仙骨(骨盤の逆三角形の骨)まで流れています。
人間は正しい姿勢を維持することが大切なのですが、日常のクセや習慣、また運動不足などにより正しい姿勢を崩してしまいます。
背中を丸めて猫背になり、頭を前方に出し、顎を突き出した姿勢を思い浮かべてみてください。
後頭部下部にある後頭下筋群は後頭骨を前方に変位させ、下部頚椎に付着する筋は頚椎を後下方に変位されてしまいます。
それにより、脊柱管を狭くしてしまい脳脊髄液の流れを低下させてしまい、頭蓋内圧の亢進に影響を及ぼしてしまうと考えられています。
それにより、「頭痛」「めまい」「目の奥が痛い」などの症状が起こってしまいます。
新生児の場合、頭蓋がやわらかいため頭蓋内圧が亢進すると頭が拡大しますが、成人の場合は、頭蓋内圧が亢進しても頭は大きくなりませんが、高い水圧により脳を萎縮させてしまいます。
また、高まった頭蓋内圧は脳を圧迫するだけではなく、脳脊髄液が眼球や内耳にも流れ込んでしまい目の奥が痛くなってしまうこともあります。
症状としては、「目の奥が痛い」「眼球の動きが遅くなる」「動くものを見ると気持ちが悪くなる」「寄り目をすると気持ちが悪くなる」などが挙げられます。
また、内耳は骨迷路と膜迷路から構成されており、骨迷路と膜迷路との間に外リンパが満たされて蝸牛小管を通り脳精髄液のあるクモ膜下腔と連絡しています。
そして、脳内圧が亢進してくると脳脊髄液は外リンパへと流れ込み薄い膜迷路を介して内リンパを圧迫し始め、上昇した内リンパ圧が感覚を刺激してめまいを引き起こしてしまうと考えられています。
関節マスタードットコムAII rights reservedより抜粋
従って、脊柱管の歪みや圧迫といった状態が続くとこのような障害が起きてしまうため、正しい姿勢を取ることが重要となるわけです。
脊柱管を揃えたり、丸くなった背中(猫背)、頚椎の椎間関節の調整、頭を後方に戻し顎を引く矯正などにより、正しい位置に脊柱管を揃えて脳脊髄液の循環を良くする事が大切になります。
*専門的な施術となりますので、このような施術のできる治療院かどうかご確認のうえご相談下さい。
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