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2006年の1月早々、“良くも悪くも日本中の関心を一身に浴びた”人物の注目すべき公判が今日から始まります。その主役とはホリエモンこと、堀江貴文被告です。
ところで話はちょっと飛びますが、昨日の「サンデープロジエクト」では、田原総一郎氏がホリエモンの主任弁護士と会見していました。
その際、「ウチだけの独占インタビューですよ!他の番組では絶対に出ませんからね!」と大声で宣伝し、その内容たるや被告にとってはすこぶる都合のいいものでした。
ジャーナリストとして、話題の人物をインタビューする事はとっても素晴らしいのですが、昨日の放送を見る限りでは、まるで「ホリエモンの特別補佐官」にでも就任したかのような被告擁護一辺倒です。
しかも、出演していた魚住氏や他の弁護士と共に「検察が無理無理に逮捕起訴した!」という論調を繰り広げていたのですが、テレビ朝日は田原氏のナビゲートと昨日の放送に関して意見を一にしているのでしょうか。それほど、「大丈夫かいな?」と思えるほど“裁判前日のホリエモン擁護大会”一色でした。
ところで今日の話題はここ数年、私自身が疑問に思っている「検事の天下り的な弁護活動」について。
上記、ホリエモンの主任弁護士である高井康行弁護士は、元東京地検特捜部検事です。
司法制度改革では政府の検討会の委員を務め、裁判員制度や公判前整理手続きの制度設計を手掛けているそうです。
最近のテレビ番組では元特捜部長という肩書きを引っさげた“ヤメ検”弁護士の方々が、各ニュース番組やワイドショーなどのコメンテーターとして活躍しています。
彼らは事件を直接扱った経験があるので、一般的な評論家とは違い説得力があって重宝されているようです。実際に説得力も迫力もあるので彼らのコメンテーター起用には私も賛成です。
しかし私が疑問に思うのは、ホリエモンの主任弁護士・高井氏のように、“ヤメ検”弁護士となった元特捜検事が、現在地検特捜部が扱っている大事件の被告を弁護するのはちょっとおかしいんじゃないか、と言う点です。
鬼の特捜は犯罪を犯す人間にとっては正に“鬼”の様な存在でしょう。
特に特捜は政治家や大企業など、「巨悪」を社会正義の名の下に叩き潰す正義の味方です。
その“鬼”が、一端、検事を辞めるやいきなり犯罪者側のガードマンに変身し、特捜が捕まえてその犯罪行為を立証しようとする被告弁護を引き受け、自分の知識と経験、更には人的パイプを駆使しながら無罪に持ち込もうとするのはヘンじゃないかと思うのです。
いくら法律では問題がないと言っても、それじゃあまるで「社会正義」から「巨悪集団&容疑者」への“天下り”ともとれる転職活動じゃないですか。
検事時代に名をあげ、官を辞めた後は一転して民間弁護士となり、「特捜対策」をとる企業の用心棒として顧問弁護士になっている人も多くいます。
かつての職場の後輩達が必至で社会正義を守る為に「巨悪」に挑んでいるのを斜に眺めながら、検事時代には思いもつかないような膨大な料金で「巨悪と、その容疑者」の弁護を引き受ける人々。
「検事」は容疑者の犯罪行為を必至で有罪に持ち込もうとする人々。
「弁護士」は容疑者の犯罪行為を必至で否定し無罪に持ち込もうとする人々。
「ヤメ検」と呼ばれる弁護士の方々は、本質的に対立するこの心的立場を容易に乗り越えているようですが、本当にそんなに簡単な事なのでしょうか。
容疑者を犯罪者にすることを使命とする心と、容疑者を無実の人とすることを使命にする心。
どう考えても私には簡単な事とは思えませんし、違う天職だと思います。
極論すれば、検事を天職と選んだ人は定年となったり、辞職した後はそのまま天職を全うすべきではないかと。
私は特捜検事の皆さんにある誓約事項を提案したいと思います。
それは、元特捜検事が検事を辞めて弁護士になった場合、特捜部が扱う事件の弁護士にはならない事を誓約すべきではないかと。
そうでないと、特捜時代に身につけた“手法”を「犯罪容疑者を無罪にするため」に駆使しているようで、ひいては検察官の独立性や揺るがぬ信頼感が不確かな物になっていくんじゃないかと思うのです。
所詮、検察官も弁護士も同じ穴の狢。金を稼げさえすればいいんじゃないの、などという悪口を言う気
はありませんが、大きな事件が起きて新聞やニュース画面に「元特捜検事の××弁護士」という名前が現れるたびにザラッとした感覚はぬぐえません。
なんで、元特捜検事が特捜の扱う事件の弁護を引き受けるんだよ?
内部情報を漏らすからなの?
それとも特捜のやり口を知り尽くしているから被告にとって有利だから?
今日以降、元特捜検事の弁護士による「巨悪容疑事件」の弁護活動は日本中で話題になる事でしょう。
【追記】
先ほど、ホリエモンが東京地裁に入廷しました。その姿を見てホリエモンも大人になったんだなと思いました。今までのホリエモンと言えば一枚数万円するというブランド物のTシャツと相場は決まっていたのですが、今朝のホリエモンは下手の良さそうなスーツ姿。
唯一、今までのアイデンティティを主張するかの如く、ノーネクタイ。それとても小泉さんが流行らせた「クールビズ」の流れに乗っているようです。
地裁に到着した時に後ろに従えた4人の弁護士はまるで露払いと太刀持ちの如く。先頭を歩くホリエモンは精一杯胸を張り、待ちかまえる報道カメラの列を横目で見ながら小学生の行進の様に両手を大きく振って地裁の中へと消えていきました。
ホリエモンが人気を勝ち得てきたのは反体制の姿勢だったように思います。
相手がどんなに偉くて権威を持っている人たちであろうと、決して自分はその態勢には組み込まれないという事を主張するが如くGパンにTシャツ姿を通してきました。
しかし今朝のホリエモンは今までにないスーツ姿。
それはそうでしょう。今回の勝負相手は検察ではなく、判決を下す裁判官だからです。
裁判官の心証一つで「有罪」か「無罪」かが決まってしまいます。
もしGパンにTシャツ姿という今までのようなやり方では、こんないい加減な男は有罪だ!となってしまうかもしれません。
そして今、彼が法廷席でネクタイをして座っている事が報道されました。
所詮、ホリエモンも相手の力が自分よりも遙かに強いと思えばスーツにネクタイ姿になるのです。
とすれば、今までの経済界や政界の大物達は舐められていたという事であり、言い面の皮でしたね。
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どうもです。^^堀江さん。前より、男前に、なッているような・・・。 天次朗
2006/9/7(木) 午後 0:18 [ ]