いちご畑よ永遠に

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2012年2月9日

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インド34日間 チャンディーガル 建築家ル・コルビジェが設計した都市

イメージ 1チャンディーガルの人造湖スクナ湖。インド旅行34日間の32日目。平成23年12月10日(土)。20世紀を代表する建築家の一人ル・コルビジェが設計した都市チャンディーガルへの日帰り観光。チャンディーガルはニューデリーの北西にあり、パンジャーブ州とハリヤーナー州の州都。独立時にパンジャーブの中心都市であったラホールがパキスタン領になったため、新たにパンジャーブ州の州都を建設する必要に迫られ、チャンディーガルが新たに設計・建設された。当初委託された設計者が事故死したため、フランス人建築家ル・コルビジェが設計することになった。
12月10日(土)、ニューデリー駅7時40分発のシャターブディー・エクスプレスでチャンディーガルへ向かった。朝のティーセットと朝食、英字新聞、水が配られる。11時過ぎに、チャンディーガル駅に到着。駅の周りは何もない。オートリクシャーの群れだけ。売込みが激しい。バスで西の市街地に行こうとしたが、本数は少ないようで、現地での足の便も考えて4時間500ルピーで雇った。まず、北東にある人造湖スクナ湖へ。観光名所らしく、中学・高校の生徒や家族連れで賑わっていた。ボートの利用者も多い。会員制ヨットクラブのクラブハウスが名建築らしいので、建物見学をと入口まで行ったが、入れる雰囲気ではなかった。

イメージ 2ロック・ガーデン。ル・コルビジェとは関係ないが、ロンリー・プラネットなどでは持て囃されている観光地。スクナ湖の西にある彫刻庭園。ネック・チャンドという州の道路視察官が廃材を集めてオブジェを作り始め、丘を切り開いて庭園を造った。滝や流れにより景観を巧みに造り込んでいる。

イメージ 3ロック・ガーデン。廃材で作った人形群。フランスの郵便配達夫シュバルの理想宮殿に置かれた人形と似ている。

イメージ 4ロック・ガーデン。アンリ・ルソー風の馬の下でブランコで遊ぶ子供たち。

イメージ 5オープン・ハンド・モニュメント。ル・コルビジェがデザインしたオブジェ。高さは26m。完成したのはル・コルビジェの死後、1980年代。都市の理念である「オープン・トゥ・ギヴ、オープン・・トゥ・リスィーヴ」を表現したもの。
高等裁判所裏から徒歩で丘に登ると、見えてきた。丘に登る地点には高射砲があり、臨戦態勢。モニュメント近くでは、兵士に高等裁判所の方向を撮ってはだめだと言われた。

イメージ 6チャンディーガルの道路。インドの他の都市とは違い整然とした直線道路と樹木帯が続く。

イメージ 7合同庁舎。両州の行政機関の入っている建物。庇の並ぶ窓や立体的な壁の不連続さはル・コルビジェの設計によるもの。
合同庁舎に来て、土曜日なので、高等裁判所や合同庁舎に近づけないと、リクシャーが言う。平日でないと、見学できないのかと残念な気持ちになった。しかし、警備兵にお願いして、合同庁舎の外観だけで見せて欲しいと頼んでみると、快く警戒線の中に入れてくれた。門の手前まで近づくことが出来、視線を右に転じると、州議事堂の後姿が見えた。

イメージ 8州議事堂。ル・コルビジェ建築の傑作とされる。が、これは裏側から眺めたに過ぎない。屋根の上のオブジェ風の物体はジャンタル・マンタルで見た天体観測儀に似ている。1960年建設。
ヴァラナシにゲストハウスにいた30歳前後の日本人男性は、建築事務所を辞めたばかりで、インドに来て、チャンディーガルを2日間見学し、州議事堂の中も見学したと言っていた。

イメージ 9美術館。当然ながら、ル・コルビジェの建築を世界遺産にしようとしている上野の西洋美術館とそっくりである。1968年建設。

イメージ 10美術館。こういうアングルで西洋美術館を見た記憶はない。周辺はシンプルな景観をしている。

イメージ 11美術館。1階から2階へ上がるスロープ。1階は吹抜けの開放的な空間。

イメージ 12美術館。2階展示室の天井。この黄色に出会えて、高等裁判所が見えなかった恨みを晴らした気分になった。安藤忠雄が真似をしたコンクリート打ち放しの柱。

イメージ 13美術館。2階展示室。天井の色や、採光用の庇窓が工夫されている。

イメージ 14美術館。2世紀頃の菩薩立像。インダス川上流部の現パキスタン北部からの出土品。ガンダーラ仏の展示が多く、美術展示面でもパキスタンとの確執を思わせる。
近代インドの七大画家などの展示もあり、この都市の文化的水準の目標の高さを知った。

イメージ 15街路マップ。道路の要所に、案内図がわりに多数設置されている。元はル・コルビジェのデザイン。

イメージ 16市博物館。チャンディーガルの設計と建設について詳しく解説・展示している。ル・コルビジェとネルー首相。

イメージ 17市博物館。ピエール・ジャンヌレ。ル・コルビジェのいとこで、大学や商業地区の設計を担当した。

イメージ 18市博物館。チャンディーガルの街区の概念図。47のセクターに分けて設計した。

イメージ 19市博物館。ル・コルビジェが設計図に書いたメモ書き。

イメージ 20市博物館。ル・コルビジェが壁画用に描いた下描き。

イメージ 21市博物館。州議事堂の立体模型。
その他多くの設計にまつわる展示がある。ル・コルビジェのファンならいくら見ても飽きないだろう。

イメージ 22ガーンディー記念館。パンジャーブ大学の構内にある。ピエール・ジャンヌレの設計により1966年に完成した直線と曲線を組み合わせたモダンな建物。
その後、ローズ・ガーデンを見学。バスセンターにあるインフォメーションセンターに寄り、若干のリーフレットを入手。16時過ぎに、チャンディーガル駅へ戻った。「モダニズムの都市計画の失敗作」とけなされているらしいが、モダニズム一本でデザインされた実例、それも張本人のル・コルビジェの建築群が残っているのだから世界遺産級とは思う。私が以前見学したシカゴ近郊のオークパークもフランク・ロイド・ライトの町として世界遺産にしてほしいとも思う。
18時23分発のシャターブディー・エクスプレスに乗車し、ニューデリーに帰った。駅には軽食しかなかったので列車の夕食は有難かった。

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