臆崖道の山日記

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JPCZ続く長期滞留型寒波(1/26さらに追記)

これを書いている今、日本列島は今シーズン一番の寒気の先陣の攻撃を受けている状態である。
今回の寒波は、激烈に寒くて、そして長〜く続きそうでっせ〜
イメージ 1
 
上図は、本日発表の週間予報支援図(FXXN519)だが、上段左側が500hPa(上空約5500m)等高線図で、この期間、日本の上空を北にある低圧部から伸びる気圧の谷(トラフ)が次々と通過していく。そしてかなり強烈な寒気がずっと居座る予想だ。前々記事で紹介したように、地上で(降れば)雪となる目安の850hPaにおける-6℃線(上段右側の図)を見ると、1/27(金)のみ多少北上するものの、あとはすっぽりと日本列島を包みこんだ状態だ。
まさに、冷蔵庫の中に1週間以上入ったままの状態とも言える。
 
これは(地上における)気温偏差予想でも顕著に現れている。
 
イメージ 2
 
水色で塗りつぶした期間が平均気温より寒い予想となっているが、この1週間は寒さと大雪(日本海側の地方)に対して我慢を強いられることになるだろう。
 
そもそも寒気はどこで発生するのか?
それは紛れもなく北極(付近)である。そして蓄積されたその寒気の塊は、北極振動によって放出される期間がある。日本にやってくる寒気はシベリア経由の乾いた寒気団だが、それが暖かな日本海から発生する大量の水蒸気を受け取り、日本海側の平地や山に雪を降らすのは、誰しもが知っていることだろう。
西高東低という冬型の地上天気図のときに、それは筋状の雪雲となって、衛星画像などで顕著に視覚化される。
 
大元の寒気が強い場合、しばしば大雪となるが、その目安となるのが日本海(寒帯気団)収束帯=JPCZだ。これは朝鮮半島の付け根にある長白山脈(白頭山など標高2500m級の山がある)によって南北に分流した冬の季節風が、日本海で再び合流(=収束)するときに発生する雪雲である。風と風がぶつかり合う収束帯というのは、雨・雪・落雷などの激しい気象現象をもたらすが、このJPCZもまた然り。週間アンサンブル予想図(FEFE19)においては、扇型の降水域(ハッチング部分)となって顕在化している。
 
イメージ 3
 
多少扇のカタチは崩れている日もあるが、それは冬型が多少なりとも緩んでいるときである。このように強弱をつけながらであるが、期間中は日本海側、特に北陸地方で大雪の懸念が心配される。そして「強い」ときは、太平洋側にも雪雲は流れ込んでくることも備えておく必要がある(今夜の関東地方のように)。
 
では何故、今回はこんなに冬将軍が長居するのか?
それはベーリング海付近にあるブロキング高気圧のせいだ。
 
イメージ 4
 
上図は北半球の500hPaにおける5日間の平均高度図だが、左側は2日前〜2日後の5日間平均、そして右側は4日後〜8日後の5日間平均を予想したもの。ハッチング部分は、負の偏差すなわち平年よりも気温が低い部分を示している。
北極からの寒気は、で示した低圧部の方へと流れ込むが、その北東にある先に述べた“ブロッキング高気圧”(で示した部分)に邪魔されてなかなかその状態から抜け出せない。つまり上記期間は、日本列島が寒気の溜まり場になっていると言っても過言ではない。
 
さてさて、まだまだエンドが見えない今回の冬将軍の長期滞留。まさか梅雨のように1ヶ月以上も長居することはないと思うが、この先の500hPa図の変化が楽しみ(苦しみ?)だ。
 

2012/1/24 20:00追記
本日(1/24)正午の衛星画像(可視)をご覧いただこう。
北日本(東北より北の地方)の日本海側には、寒気による筋状の雪雲が平行に走っていることがわかる。
それとは別に、山陰〜北陸(特に若狭湾付近)には扇型をした、ひときわ濃い雪雲があるが、これがJPCZである。朝鮮半島の付け根にある白頭山(標高2744m)によって南北に分かれた季節風が、風下側である日本海で収束することにより、活発な積乱雲(雪雲)を形成している。しばしばそれは擾乱※(渦を巻くこと)となり、雷や雹などの激しい気象現象をもたらすことも。
※本日12時の地上天気図には、その擾乱は小さな低気圧となって描かれている。
 
太平洋側の住民は、真冬に雷?と聞くとフシギに思うかもしれないが、日本海側の住民にとっては当たり前のことなのである。
イメージ 5
 

2012/1/26 19:40さらに追記
本日の朝刊記事より。
ブロッキング高気圧のことが書いてある。気象ネタはめずらしくないが、ここまで突っ込んだ解説付きの記事はめずらしい(かな?)。
天気図が読めるようになりたい、など思っておられる方は多いだろうが、要は気象について「興味がある」かどうかだ。SF世界のスペースコロニーで人工的な気象を生み出すなんてことは、この地球においては到底できやしない。その“御しがたい”自然現象を解明し、予測していく「気象学」は、とても面白い。登山をはじめとするアウトドアスポーツも、いい天気の元で実行できた方が楽しいじゃないですか。
私が『晴れ男』と呼ばれる?のも、そんな理由からです。 
イメージ 6
 
 
 
 
 

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この週末は山休みにします。
コタツに入ってテレビでも見ましょうかな?

2012/1/23(月) 午後 11:54 “すぎちゃん”

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今回の寒波は、激烈に寒くて、そして長〜く続きそうでっせ

そうそう。嫌だなぁ。

2012/1/24(火) 午前 5:37 hin*k*_18*eur*o

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上層大気の講義を思い出しました。 ☆。
(好きな課目でしたが如何せん大分忘れてしまいました。)

2012/1/24(火) 午前 5:53 [ fuji_shimizu ]

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>すぎちゃんさん、大峰・台高(もちろん比良や湖北なども)はダメっぽいですが、もしかしたら金剛・葛城なら晴れ間があるかもしれません。この前の日曜日の例もありますからw

2012/1/24(火) 午前 8:04 [ 臆崖道 ]

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>hinokiさん、暖かくしてご自愛ください。
バードウオッチングは特に寒そうですから。

2012/1/24(火) 午前 8:05 [ 臆崖道 ]

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>fuji_shimizuさん、気象に興味を持つと、こういうことが好きになってしまいました。高校地学でも教わらなかったですから、日常では縁遠い課目でしょうが、意外と日常生活とリンクすることもあります。

2012/1/24(火) 午前 8:07 [ 臆崖道 ]

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そうですか、万事のんきな千葉人は、寒さが苦手です。
でも私は寒さに負けずに、徘徊に精を出したいと思います。

2012/1/24(火) 午前 9:10 [ おっこ丸 ]

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じゃあ、今週末は八ツなんか行かないで、丹沢や箱根あたりでお茶にごしていたほうがいいですか?とは言うものの、丹沢も結構な降雪だあ。

2012/1/24(火) 午前 11:00 [ ぜいぜい ]

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>おっこ丸さん、私も山ノ神もどちらかと言うと呑気な性格です。
でも私も寒さに負けずに、山登りに精を出したいと思います。

2012/1/24(火) 午後 7:49 [ 臆崖道 ]

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>ぜいぜいさん、八ツといっても、東西南北及び山麓と稜線では天気も違うかと。私見ですが、週末の八ツ(特に土曜日は)はそこそこ晴れるんじゃないかと思っています。

山岳の天気、特に八ツなんて標高の高いところは、地上の天気予報ばかり頼らないで、ちゃんと山岳気象の専門サイトから情報を入手すべきだとも思っています。

私が入っている有料配信サービス→http://i.yamaten.info/

他にも登山天気みたいなサイトがありますが、上記以外は数値データを自動的に当て嵌めているだけみたいですね(あまりあてにならない)。

2012/1/24(火) 午後 7:55 [ 臆崖道 ]

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冬将軍が居座るようなので、
暫くは、関東地方も油断できない状況ですね。

2012/1/24(火) 午後 9:57 しまちゃん

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>しまちゃんさん、はい少なくとも1週間ぐらいはとても寒いです。
月曜日の雪はかなりイレギュラーな降り方だったようですが、そう言う意味では「油断」できないと思います。
インフルエンザも流行しているようなので、お気をつけください。

2012/1/25(水) 午後 8:24 [ 臆崖道 ]

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