家に帰ってきました
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亡くなった父を、ICUの先生たちや看護婦さんたちみんなと、
呼吸器外科のドクターたちと、病棟の看護婦さんたちと、
ほんとうに大勢の方々に見送ってもらって、父の遺体は病院を後にしました。
「お力になれず本当に申し訳ありませんでした」と頭を下げられた主治医の目には
涙が光っていました。
先生は先生なりに一生懸命やってくれた結果なんだ、と
ほんのすこし、すくわれたような気がしました。
実家に帰った父を布団に寝かせ、お寺さんが来てお経をあげてもらって、
あわただしく葬儀の段取りをとり…なんだか嵐のような時間が過ぎていきました。
アドバイスをしてくれる親戚の類もなく、父の友人や仕事関係の連絡先もわからず、
今、考えると本当によくやったなあ、と自分で自分を褒めたいです。
母のときとは違う会館でやりました。
心がこもっていない遺体の扱いが
今でも心の傷になっていたから、変えました。
今回のところは、お値段も良心的で、
とても父を大事に扱ってくれました。
父の祭壇は花祭壇にしました。
ちょっと華やかな色の花も使いました。
父の遺体には「エンバーミング」という処置をしてもらいました。
「いかにもご遺体!!」というようなのでは、オシャレだった父が嫌がるだろうとおもって、
お気に入りの服を着て、元気ないつもの父が、ちょっと居眠りしてるよ、っていう表情になりました。
みんなに「すごくキレイ」「寝てるみたい!」と褒めてもらって父はきっと嬉しかったと思います。
棺も、上半身が全部、見える「ビューイング棺」というタイプにしました。
参列者に大好評でした。(わたしも死んだら、お葬式のとき、絶対エンバーミングをしてもらおうと思います)
父が自分で選んでいた「遺影」です。
病院のオープンスペースみたいなところで、「抗がん剤でハゲる前に撮ってくれ!」と言われて
渋々、一眼レフを持参して撮影したものです。
「よし、これを遺影にするからな」という父の声に「縁起でもないわ」と怒っていましたが
あのときちゃんと撮影して選んでおいて、良かった…
ええかっこしいで
イチビリの親父らしい遺影でした。
お葬式にもたくさんの人が駆けつけてくださって、ありがたかったです。
嵐のような3日間が過ぎ、今日、やっと我が家に父のお骨と一緒に帰ってきました。
お父さんの祭壇の前でかんちゃんがリラックスしてテレビを見ています。
久しぶりの帰宅で、かんちゃんもほっとした様子です。
今日はずっとお腹をすかせていただろう父のために
父のダイスキだったピザやチキンをお供えしちゃいました。
遺影の父が優しくかんちゃんを見守っています。
もうICUからの電話がいつかかってくるかとビクビクしながら眠る夜は来ません。
喪服(着物を着ました)の片付けや、お香典や参列者名簿の整理や、
しなければならない届出の整理や段取りや
父の会社をどうするのか、実家の片付けをどうするのか、など
やらなければならないことは、これから山積しています。
でも、今日はとりあえず、寝ます。
ずっと2時間くらいしか眠れていない日々が続いていて、
一気に顔が老け込んでしまったような気がします。
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