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写真は;夜を徹してがれきの撤去や生存者の捜索が続く、語学学校「キン グズ・エデュケーション」の入っていたビルの崩壊現場=23日夜、 ニュージーランド・クライストチャーチ(共同) 強い地震に見舞われた、ニュージーランド南島のクライストチャーチ市は 23日、被災後2日目の夜に入り、救助活動が継続された。ただ、余震が続 いているのに加え、2次災害も、懸念されることから、約 300人とされる 不明者の捜索作業は難航しているもようだ。富山市立富山外国語専門学校 の学生ら、日本人24人の安否も依然分かっていない。 市内の被害が甚大な地域は、建物が倒壊する恐れがあるため、関係者以外 の立ち入りが禁止されている。 多くの日本人が、閉じ込められた語学学校「キングズ・エデュケーション」 の入居ビルの倒壊現場では、同日夜、捜索活動が再開された。現場では残 った建物に崩壊の恐れがあるため、警察当局が作業員への安全を考慮して 捜索をいったん取りやめ、「生存者がいるとは思えない」と悲観的な見方 も示していた。 「キングズ・エデュケーション」に研修に来ていた日本人は、富山外国語 専門学校の、学生10人と、元新聞記者北川泰大さん(39)=金沢市=ら留 学生の4人で、いずれも安否が確認されていない。 このほか、留学仲介会社「ワールドアベニュー」(東京都千代田区)を通 じて、クライストチャーチに滞在していた留学生10人も連絡が、取れなく なっている。 クライストチャーチ市の空港は、この日、国際便を含む、運航を一部再開。 一方で、市内の多くの地域で停電や断水が続いており、復旧には、時間が かかるとみられる。 ニュージーランド政府の要請を受けて、派遣された日本の国際緊急援助隊 67人は、24日未明に現地入り。近隣国からはオーストラリアやシンガポー ルの救助隊が、既に到着、作業を開始した。 米英などからの援助隊も続き、国際支援が本格化する。
2月23日(水)18時37分配信【クライストチャーチ時事】
現地ルポ ひび割れた道路、レンガが崩れた教会 中心部で局地的被害壁が崩落した教会、疲れた表情で、避難生活を送る人々−。地震発生から 一夜明けた、23日夕(日本時間同日午後)、クライストチャーチ市内に入 った。 倒壊したビルに、邦人がいるとみられる市中心部では、大きな被害が出て いる一方、何でもない建物も。被害が局地的な上、被害にも、ばらつきが ある現状を目の当たりにした。(クライストチャーチ 田中充) クライストチャーチ国際空港から中心部へタクシーを走らせる。空港周辺 では、電気も通っており、異変は全くといっていいほど、感じられない。 約10分車を走らせると、異変が始まった。道路沿いの民家の白い壁が歩道 側へ崩れているのが見え、その先の道路の一部が盛り上がるようにひび割 れていた。 中心部へは、メディアも容易に近づけない。付近の道路の至る所で、警察 などが警備に当たり、「KEEP OUT」のテープが張られている。 午後6時半から翌午前6時半まで立ち入りを厳しく規制。住人らは、避難 した。多くのレストランやショップも閉鎖し、警察官やレスキュー隊員ら が、出入りしているだけで、周辺一帯は閑散としている。 取材中にも、余震が発生した。注意しつつ、中心部を歩くと、ひび割れた 道路から水があふれ出し、乗用車は落下物で原形をとどめないほどに押し つぶされていた。教会は、壁のレンガのほとんどが崩落していた。 スポーツ店の窓ガラスが割れ、衣装に身を包んだ数体のマネキンが外に倒 れていた。倉庫の赤レンガも崩れ落ち、街路樹の何本かが、折れて傾いて いる。 地震で作動したのか、非常ベルが、鳴りっぱなしの店も。一方、ほとんど 被害の出ていない建物もあり、損壊の程度の差が大きい。 中心部の警察署近くのホテルでは、メンテナンス作業などに携わっていた 4人の外国人男性が、疲れた表情で避難生活を送っていた。余震があれば 屋外へ逃げ出せるようベッドを玄関先へ運び出し、扉を開けっ放しにして いる。 ペットボトルの水を確保し、屋外に設置した、簡易コンロで自炊していた。 その一人、トーマス・ホワイトさん(39)によると、地震発生時には、約 140 人が、宿泊していたというが、オーナーも含めて全員が避難した。 ホテル内には、旅行客の大きなリュックサックが、多数放置されたままだ。 ホテル内を、見せてもらうと、天井の一部がはがれ落ち、食堂内の、大型 テレビが倒れ、食器棚から落下したグラスの破片が散らばっていた。 トーマスさんは「ショックは大きい」と声を落とした。 2011.2.23 21:48 産経ニュース
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