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ティニ外相は23日、「キレナイカ地方(東部地方)は既に政府の統治下に ないと理解している」と、指摘し、リビア国内が、東部と、最高指導者・ カダフィ大佐が統制を強める、首都トリポリなど西部に「二分」したとの 認識を示した。 サルコジ仏大統領が、経済制裁の必要性に言及するなど、長期独裁に、抗 する包囲網は、国内外で一層狭まってきた。 フラティニ外相は、一連の騒乱の推計死者が、最大1000人に上ると述べた。 「死者数に関する完全な情報はない」と、しながらも、「推計は、確かな ようだ」と述べた。 サルコジ大統領は23日、「リビアとの経済関係を停止すべきだ」と、経済 制裁が必要との考えを示し、ケリー米上院議員も、経済制裁に言及。南米 ペルーは、リビアが、国民への暴力を停止しない限り、外交関係を、凍結 すると発表した。 一方、地域機構のアラブ連盟は、リビアの対応を「人権侵害」と、非難し、 沈静化するまで、リビアの連盟会合への出席を認めない方針を決めた。 国連人権理事会は、25日に、リビア情勢に関する特別会合を開く。 さらに、AFP通信などによると、リビアの駐インドネシア大使が抗議の 辞任をしたほか、カダフィ大佐の次男、セイフ・アルイスラム氏の側近も 職を退いた。 また、東部の主要都市ベンガジの攻撃を命じられていたリビア艦艇2隻が 命令を拒否し、地中海のマルタに到着したという。 中東の、衛星テレビ・アルアラビーヤなどによると、トリポリでは、23日、 カダフィ支持派が、市街地に通じる、幹線道路の入り口などを押さえ、反 政府勢力の流入を妨害して「首都死守」に乗り出したという。 支持派約 150人が、トリポリ中心部の緑の広場に、集まり、現体制支持を 表明したが、反政府デモは、起きていない模様だ。 他の中東地域でも、激しい反政府デモは続き、ペルシャ湾岸の島国バーレ ーンは23日、反政府勢力の要求に応じ政治犯を釈放し始めた。 イエメンでは23日、首都サヌアで、反政府勢力とサレハ大統領の支持派が 衝突し、反政府側の2人が死亡した。 周辺国で、デモが激化しているサウジアラビアは23日、インフレや若者の 失業対策などとして、住宅や教育、社会保障関連の、予算増額を発表した。 また、昨年11月に、米国で椎間板(ついかんばん)ヘルニアなどの手術を 受けた後、モロッコで療養していた、アブドラ国王が、帰国の途に就いた。 国民の不満を、抑える狙いがあるとみられる。
毎日新聞 2月23日(水)23時29分配信
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