|
農林水産省は23日、民間の製粉会社に売り渡す輸入小麦の価格を4月から 主要5銘柄平均で、18%引き上げ、1トン当たり5万6710円とすると発表 した。 同省は、毎年4、10月に、価格を改定しているが、値上げは、昨年10月に 続き2期連続で、上げ幅が2けたに達するのは08年10月以来2年半ぶり。 生産国の不作や、新興国の需要拡大、農産物市場への投機資金流入などで 国際相場が高騰しているためで、パンやめん類などの製品価格に転嫁され れば、食卓にも大きな影響が出そうだ。 日本が消費量(09年で約 626万トン)の85%を輸入に頼る小麦は、大半が 政府を通じて輸入されている。農水省は売り渡し価格を改定時期の2カ月 前までの、6カ月間の輸入価格を基に算定しているため、その時期の国際 価格が、反映される。 シカゴ市場での小麦の先物価格は、08年2月に、1ブッシェル(27.2キロ) あたり12.8ドルの史上最高値をつけた後は値下がりに転じ、10年半ばまで は、4〜5ドル台の落ち着いた相場が続いた。 しかし、同年8月に、干ばつで不作となったロシアが穀物輸出を停止した ことなどをきっかけに、再び上昇基調に転じ、豪州での洪水や、中国の干 ばつも加わり、今月初めには8ドル台にまで上昇した。 政府売り渡し価格は、算定時期をさかのぼって計算するため、昨年10月は 1%の引き上げにとどまったが、今回は海外の高値が本格的に反映された 形となった。 大手製粉会社は、政府の価格改定から約1カ月後に、業務用小麦粉の出荷 価格に転嫁するのが通例。最大手の日清製粉グループ本社は23日「顧客 の理解を得て、価格に反映させていきたい」とのコメントを発表した。 毎日新聞 2月23日(水)20時44分配信
|
全体表示
[ リスト ]





