医療

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8月30日20時35分配信 時事通信


奈良県橿原市の妊婦(38)を乗せた救急車が受け入れ病院を探すのに手間取り、妊婦が死産した問題で、最初に照会を受けた県立医大付属病院の産科医は「断ったつもりはなかった」と話していることが30日、分かった。同病院の産婦人科ベッドは1床空いていたが、救急隊は断られたと考え、別の病院を探したという。

県は近く、検討会議(座長・荒井正吾知事)を設置し、再発防止策を検討する。

県健康安全局によると、救急隊は29日午前2時55分に、妊婦を収容し同病院に電話で受け入れを打診した。しかし、この1分前に別の妊婦が入院。産科医は事務員に対し「お産の診察中なので後にしてほしい」と話し、事務員は救急隊に「手術になるかもしれない」と告げると、救急隊は電話を切った。産科医は県に「断ったという意識はなかった」と説明している。

救急隊は午前4時すぎ、同病院に再び照会。しかし、この直前に「大量出血した妊婦を受け入れてほしい」という別の電話があり、要請は受け入れられなかった。

さらに、同医大高度救急救命センターに電話したところ、「全身の状態はそれほど悪くない。別の病院で対応してください」と断られた。妊婦は大阪府高槻市の病院に運ばれる途中の同4時45分ごろ容体が変わり出血、死産した。

県は、救急隊と医師の意思疎通が不十分だった点や、救急医療情報システムで「受け入れ不可」と表示していた病院が相次いだ理由などを検証する。


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