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11月14日20時55分配信 産経新聞
「大物次官」と呼ばれた男は、どう釈明するか−。防衛専門商社「山田洋行」元専務の宮崎元伸容疑者(69)による過剰接待問題にからみ、参院外交防衛委員会は15日、守屋武昌前防衛事務次官(63)を証人喚問する。10月29日に衆院テロ防止特別委に続く再喚問だが、その後、証言の矛盾点が次々と明らかに。偽証の疑いもあり、与野党とも、便宜供与の有無を中心に徹底追及する構えだ。
前回の喚問で、守屋氏は、宮崎容疑者から200回を超えるゴルフ接待などの「利益供与」を受けたことを認めたが、口利きなどの「便宜供与」と取られかねない言動は「一切ない」と明言。
しかし、今年6月に航空自衛隊の次期輸送機(CX)のエンジン調達をめぐり「随意契約ではダメか」と発言したことについて「契約の運用方針が変わったことを知らなかった」とした証言では、実は守屋氏が昨年9月以降、数回にわたって同様の説明を受けていたことが関係者の証言で判明した。
また、ゴルフ接待時に「1万円を払っていた」と証言したが、関係者は「山田洋行側が全額を負担していた」と証言していた。
偽証の疑いがある証言は、いずれも職務権限や接待のわいろ性といった贈収賄容疑の構成要件に深くかかわっており、「守屋氏が逮捕を逃れるために偽証した可能性がある」との見方もある。
一方、証人喚問に先立ち、米津佳彦・山田洋行社長(60)の参考人招致も行われる。米津社長の口から、守屋証言を覆す事実や同社と政官界との癒着の実態が明らかにされるかどうかに注目が集まるとともに、前回の喚問で明らかにされなかった宮崎容疑者と守屋氏の宴席に同席した政治家の実名が判明するのかも注目される。
参院外交防衛委の北沢俊美委員長は「喚問では、逮捕者を繰り返し出している防衛省の病理的な体質を解明し、背後にある防衛商社と政官界の癒着の実態を明らかにする質問をしたい」と話した。
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