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2月13日8時1分配信 産経新聞
NTTは12日、人の皮膚の表面などに交流電気信号を流してデータ通信を行う「人体表面電界通信システム」(人体通信)を4月にも商用化する方針を明らかにした。同システムの実用化は世界でも初めてという。個人認識用のICカードをポケットなどに入れたままドアノブを触るだけでセキュリティー認証でき、オフィス業務や日常生活の利便性向上が期待できる。
子会社のNTTエレクトロニクス(東京)がシステムの送受信機を生産、販売を開始する。オフィス機器メーカーや建設業界と協業することで、入退室管理などのセキュリティー分野での採用を図り、3年後に売上高200億〜300億円規模の事業に育てることを目指す。
導入が見込まれる入退室管理システムでは、従来、カードをカードリーダーにかざす必要があったが、新システムでは、カードをポケットやかばんに入れておけば記録データが人体などの表面を伝わって受信機に送られ開錠される仕組み。
新システムの実用化に際し、NTTは送信機が発する電気信号を高効率で人体表面を介して送り、高感度で安定的に受信できる技術を開発した。電気信号は極めて微弱なため人体への影響はないという。これまでも体内に微弱な電流を流してデータを送るシステムは開発されていたが、カードを人体にじかに接触させる必要があるなど用途が限られ普及しなかった。
また、NTTは来年春、同様の通信システムを利用したパソコンのLAN(構内情報通信網)接続用データ通信カードを発売する予定。物質表面を流れる電界を使いデータを送るため、パソコンを机上に置くだけで通信可能となり、無線LANのようなデータ傍受の恐れがなく、煩雑な有線ケーブルも不要になる。
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