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3月1日14時42分配信 読売新聞
東京を中心に、詰め襟の学生服を着る高校生が増えている。
私服校なのに男子の8割が「カラス」という高校もざらだ。管理教育への抵抗の象徴として、制服廃止運動が盛り上がったのは1970年ごろ。みんなでこぞって「NO」と叫んだものが、なぜいま人気なのだろう。
「押しつけがいやでね。閉じ込められた気持ちになる。強制されても人間は育たないよ」。元内閣官房長官の塩崎恭久さん(57)は、東京都立新宿高校で制服廃止運動の先頭に立った。「リーバイスのジーパンをはきたくて……」。求めたのはオシャレではなく、自由だ。
この時代、全国的に廃止運動が起きて、新宿高校をはじめ、多くの高校で制服が廃止に。中央大学付属高校(東京都小金井市)もその一つ。70年、生徒たちに押しまくられて校則を見直した。
ところが38年後、校庭には学ラン姿の男子がかっぽする。昼休みの教室。まるで決め事でもあるかのように、みんな第2ボタンを外し、襟元を広げて弁当をがっついている。同校は生徒約1500人。男女比は半々。代田貴文教頭(61)は「男子の7〜8割が学生服か、ブレザーを着ています」と話す。
こうした「制服のようなもの」を着る動きは2001年ごろ、都市部を中心に女子の間で始まったという。高校生らしさをアピールしたいというのが、その理由。「なんちゃって制服」と呼んで、ブレザーやセーラー服に身を包んだ。これがこのところ、男子にも波及したというわけだ。
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