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3月23日9時24分配信 毎日新聞
【イエーテボリ(スウェーデン)来住哲司】フィギュアスケートの世界選手権は最終日の22日、当地のスカンジノービアムで男子フリーがあり、ショートプログラム(SP)3位の高橋大輔(関大)は計220.11点で4位にとどまり、メダルを逃した。
高橋は日本男子初の優勝を狙っていたが、2度目の4回転ジャンプ後の着氷時に転倒するなど2度のミスが響き、前回の銀に続く2年連続のメダル獲得もならなかった。
日本の今大会メダルは、女子で初優勝した浅田真央(愛知・中京大中京高)の金1個。
SP1位のジェフリー・バトル(カナダ)が計245.17点で初優勝した。2位はブライアン・ジュベール(フランス)、3位はジョニー・ウェア(米国)。小塚崇彦(トヨタ自動車)は205.15点で8位、南里康晴(中村学園大)は179.88点で19位だった。来年の次回大会の日本男子出場枠は3。
▽高橋大輔 2回のジャンプのミスが悔しい。あとのスケートで自分の良さを出せなかったので、悔いが残る。プレッシャーは感じていなかったが、自分自身、メダルが欲しくて執着していた。ただ、調子が悪くて緊張感はあった。
◇最終調整に失敗?
一体、どうしてしまったのか。逆転での金メダルを狙った高橋がフリーで崩れ、メダルまで逃した。
午前の公式練習で失敗が目立った4回転トーループは、最初こそ決まったものの、次は転倒。さらにトリプルアクセル(3回転半)からの3連続ジャンプは最初に手をついた。苦手だったスピンは三つで最高難度のレベル4と認定され、表現力などを示すプログラム構成点で高得点を挙げた。だが、「世界選手権で金メダルを狙う」という目標には遠く及ばない演技だった。
昨季以降、心身ともたくましくなり、2月の4大陸選手権で合計264.41点の世界歴代最高得点をマーク。今回の敗因は精神面より、最終調整がうまくいかなかったことだ。前日のSPはトリプルアクセルで着氷が乱れ「練習用リンクと氷の感じが違った」と戸惑った。
伊東秀仁・日本スケート連盟フィギュア強化部長は「本番のリンクは柔らかく、練習用リンクは表面だけが柔らかく下が硬い」と指摘していた。今大会前に靴も新調したが、これも微妙な感覚を狂わせたかもしれない。
「女子に負けないように頑張りたい」と誓っていた高橋だが、前回を下回る結果に終わった。この悔しさは、来年勝つまで忘れられない。【来住哲司】
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