|
3月31日15時1分配信 毎日新聞
2月の常用雇用者数で、06年10月以来1年4カ月ぶりに正社員の伸びがパートを上回ったことが明らかになった。パートは1150万4000人で07年2月と比べ0.9%増に対し、正社員は3302万4000人で2.4%増だった。厚生労働省が31日にまとめた2月分の勤労統計調査結果(速報)で分かった。厚労省は「景気の減速傾向をにらみ、一部企業が優秀な人材を囲い始めたことがうかがえる」と分析する。正社員の伸びが前年比2%台となったのは、93年2月(2.3%増)以来15年ぶりだ。
正社員の増加は給与水準にも表れ、現金給与の平均額は1.3%増の27万4521円となった。残業時間も1.8%増の11.1時間で、4カ月ぶりに増加に転じた。厚労省は、景況感の悪化が一部企業を人材確保に走らせ、賃金増に結びついた可能性があると分析している。
一方、原油高による景気の後退ぶりは、07年末のボーナス額に反映した。支給額は06年末比2.8%減の41万7507円で、4年ぶりに減少した。運輸業は13.4%の大幅減だった。規模別でみると、従業員500人以上の企業は0.5%増(74万5365円)に対し、29人以下は2.6%減(29万4554円)で、規模による格差が広がっている。
勤労統計調査は、従業員5人以上の企業3万3000社を対象としている。【吉田啓志】
|