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4月15日22時43分配信 医療介護情報CBニュース
厚生労働省は4月15日、2012年度以降の介護保険料の設定方法を決めるため、今年夏以降に全保険者に保険料設定のシミュレーションソフトを配布して、具体的な影響を調べる方針を明らかにした。各保険者に再度アンケートして意向を聞き、設定方法などを決める考えだ。
厚労省は同日の「介護保険料の在り方等に関する検討会」(座長・田中滋慶大大学院教授)で、前回公表した保険料の設定方法などについて各保険者に実施したアンケート結果で、現行でよいとする回答が半数近くあったことに触れ、「しばらくこのままでいいという保守的な意見が相当あった」との認識を表明。その上で、「実際に定額・定率制にした場合のシミュレーションについて、具体的に各保険者で計算して影響を見てもらった上でどうかということも、いま一度確認してみたい」として、現行の定額制と所得などに対して一定の割合を設定する定率制を併用する形で保険料を設定する、定額・定率制のシミュレーションソフトを全保険者に配布し、その使用結果によってあらためて今後の方向性について議論したいとの考えを示した。
来年度からの第4期介護保険事業計画には間に合わないため、12年度以降の計画に合わせて作業を進める考えだ。ソフトの配布時期は未定だが、年度内にはアンケートを実施して使用結果をまとめる見通し。
現在の介護保険料は、世帯内に市町村民税の課税者が居るかどうかや、合計所得金額などに応じて、各保険者が段階に分けて設定する「段階別定額制」方式を採っている。標準は6段階で、段階ごとに一定の割合を保険料基準額に掛けて保険料を算出する。
しかし、保険料の水準が上がると段階ごとの差額が大きくなることや、段階が上がらないよう家族内で世帯を分離する人が出てくるなどの問題点も指摘されていた。このため、保険料の設定方法を定額・定率制にした場合についてシミュレーションするなどして議論してきた。
同検討会が前回公表したアンケート結果によると、保険料の設定方法については全体の89.2%が「問題がある」と答えたものの、現在の段階別定額制を「見直すべき」は51.6%で、「現行でよい」の47.0%と大差なかった。
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