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7月9日11時54分配信 サーチナ・中国情報局
香港・中国株、再びじわじわ 第61回−大原平
洞爺湖サミットでドル高支持期待が先行し、為替が動き始めた。ドル安是正が鮮明化すれば、原油価格は方向感を変えてくる可能性がある。
これまでの原油高を醸成する要因が最近一つ一つ剥がれ始めている。
先物市場では、間もなく、開示やポジション規制が導入される予定だ。規制案そのものは9月15日までに米議会に提出される見通しだが、すでにブラジルやロシア、オーストラリアなどの資源国家の株式市場では、投機資金の引き揚げが出始めているようだ。先物市場での投機資金も今後の振り向け先を再考している状況ではないだろうか。原油から穀物市場へ行くか、または下げすぎた株式市場に一部振り向けるか、悩みどころかもしれない。
新興国間でも、原油価格上昇による貿易収支の悪化が目立ち始め、輸入規制に動く国が出始めている。「強い需要」に支えられてきた原油の価格構成にも変化の兆候が出てこよう。
地政学的リスクはまだ見えないところだ。イラン、イスラエル間の問題やナイジェリアなどで断続的に起きる石油パイプライン破壊による原油輸出停止など、不確定要素はまだ存在する。ただ潮の流れは変わり始めたと思う。
そうなれば、これまで原油高で苦しめられてきた消費国市場はようやく日の目を見始めるのではないか。その最先鋒の中国市場。国内の様々なインフレ要因はこの原油動向により相殺、軽減される可能性が出てくるわけだ。株式市場の大底入れはもう間もないように思う。
今月は、このドル円の動き次第では、株式市場全体に買い需要が出てこよう。香港市場での中国関連株、インド株、ベトナム株、韓国株、そしてわが日本株にも。足元の弱い経済の実態を見に行く株価もあれば、その先の「大きな方向転換」を読みにいく株価も出てくるだろう。(執筆者:大原平)
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