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11月18日1時12分配信 読売新聞
【ニューヨーク=山本正実】米金融大手シティグループは17日、海外拠点を含めて、従業員を5万人規模で削減し、30万人規模まで減らすと発表した。
削減率が15%に達する大規模なリストラ策となる。シティは、低所得者向け住宅融資のサブプライムローン問題による金融危機で経営が悪化し、2008年7〜9月期決算の純損失は28億ドル(約2700億円)と4四半期連続で赤字に陥っていた。
シティは今年、2万3000人の人員削減を行った。これに5万人追加して、投資銀行部門などを中心に一時解雇を行うほか、海外の事業再編で、不採算部門を売却して削減数を上積みする。
シティは一時、米銀4位のワコビアの銀行部門の買収を目指したが、ワコビアは、米銀5位のウェルズ・ファーゴと合併することになった。シティは10月下旬、米政府による250億ドルの公的資金注入を受け、財務体質を強化した。
しかし、業績不振と経営の先行きに対する懸念は根強く、市場では、「景気がさらに減速し、今後、追加の損失が発生する」との見方が多い。
シティの株価の終値は、14日までの3日連続で10ドルを割り込み、17日午前の取引でも9ドル台で推移するなど低迷が続いている。シティが、旧シティコープと総合金融サービス会社のトラベラーズ・グループとの合併で発足した1998年以来の低い株価水準だ。
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