|
12月10日21時46分配信 毎日新聞
和歌山県湯浅町栖原(すはら)の白亜紀前期(約1億3000万年前)の地層で、大阪府阪南市の市立尾崎小4年、熊谷菜津美さん(9)が、新種のエビの化石を発見した。10日発表した同県立自然博物館によると、絶滅したアカザエビ科ホプロパリア属の一種で、熊谷さんの名前にちなみ、学名は「ホプロパリア・ナツミアエ」。「アエ」はラテン語で女性であることを示すという。熊谷さんは「新しい発見と聞いてびっくりした。自分の名前がずっと残るからうれしい」と顔をほころばせた。
熊谷さんは同館友の会会員で、昨年12月に化石を探すイベントに初参加。化石は一度持ち帰ったが、同館学芸員らが改めて調べ、新種と判明した。頭胸甲(とうきょうこう)(長さ30ミリ)、腹部(同23ミリ)、ハサミ部分の鋏脚(きょうきゃく)(同51ミリ)に分かれていた。
同館によると、これまでに発見された白亜紀前期の同属の化石は世界で16種で、国内では群馬県に次いで2例目。甲殻類化石に詳しい岐阜県瑞浪市化石博物館の柄沢宏明学芸員(古生物学)は「ホプロパリア属の進化や分布を考える上で大変貴重」と話した。
同じ地層から、他にも新種の甲殻類化石6種が見つかっており、計7種を13日から和歌山県立自然博物館で展示する。【清水有香】
|