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12月22日21時40分配信 毎日新聞
トヨタ自動車は22日、世界的な販売不振を背景に09年3月期の連結決算(米国会計基準)の業績予想を下方修正した。売上高を前期比18.2%減の21兆5000億円(従来予想23兆円)としたほか、営業損益は1500億円の赤字(同6000億円の黒字)、最終(当期)利益は同97.1%減の500億円(同5500億円)となる。トヨタの営業赤字は記録が残る1941年3月期(当時は単独・半期決算)以来初めて。
連結営業損益は前期の実績に比べ約2兆4200億円も落ち込む。今年、販売台数世界一になるトヨタでさえ、景気後退の直撃を受けた。また、例年、年末に発表する翌年の世界生産販売計画は、世界市場が極めて不透明との理由で公表を見送った。
トヨタが事実上、初の営業赤字となったのは、販売不振に急激な円高が重なったため。09年3月期の連結販売台数(子会社のダイハツ工業、日野自動車を含む)の通期予想は、11月公表の824万台から754万台(前期比137万台減)に下方修正。この結果、営業利益が前期に比べ1兆1800億円減少した。
また、下期の想定為替レートも当初の1ドル=100円、1ユーロ=130円から、12〜3月は1ドル=90円、1ユーロ=120円に変更した。通期の為替差損は8900億円に達する。
中国合弁会社生産分を含む08年世界販売見込みは、896万台(前期比41万台減)。米ゼネラル・モーターズを抜き、世界トップとなるが、10年ぶりに前年割れとなる。
渡辺捷昭社長は会見で「かつてない緊急事態に直面している」と述べ、減産拡大や設備投資の削減のほか、経営責任として08年度の役員賞与を見送る方針を示した。
生産体制は来年1月以降、全世界の車両生産ライン75のうち、約2割に相当する16ラインで昼夜2交代の「2直勤務」を昼のみの「1直」に縮小する。国内では全工場で一斉に稼働を停止する社休日を設定する方向。設備投資は前期比3割以上を削減し、今後新設する工場のほぼすべてについて稼働時期を延期する。【米川直己】
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