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4月29日20時22分配信 毎日新聞
プロ野球・楽天が29日、クリネックススタジアム宮城(仙台市)での日本ハム戦に2−1で勝ち、野村克也監督(73)は監督通算1500勝(1506敗75分け)を達成した。プロ野球の監督で1500勝に到達したのは鶴岡一人、三原脩、藤本定義、水原茂の各氏に次いで史上5人目。
野村監督は70〜77年に選手兼任で南海(現ソフトバンク)の監督を務めたほか、現役引退後の90〜98年にヤクルト、99〜01年に阪神の監督をそれぞれ務めた。社会人野球・シダックスの監督を経て06年から楽天監督。南海監督時代にリーグ優勝1回、ヤクルト監督時代にリーグ優勝4回(日本一3回)。
▽楽天・野村監督 (「次の目標は歴代4位の水原茂氏か」と聞かれて)そんな大先輩と並ばなくていい。鶴岡(一人)、三原(脩)、水原は「三大監督」で、それより上に行っちゃいけない。ウチが強くなった手応えはないが、5月をこのままいけば……。
◇「知将」苦節24年
監督24年目で史上5人目の通算1500勝。楽天の野村監督は、この節目の数字に到達するまでに「苦節24年か」と漏らしたことがある。照れ隠しの言葉を重ねながらも、この日の勝利に野村監督は達成感を味わっているだろう。
90〜98年のヤクルト時代はデータを重視した「ID野球」をたたき込み、9年間で4度のリーグ優勝(うち3度は日本一)に導いた。06年から率いる楽天でも「適材適所」の起用でチーム力を底上げし、オリックスで戦力外通告を受けた山崎武は07年の本塁打王によみがえらせた。楽天との契約最終年の今季は開幕から「鑑(かがみ)」という言葉を多用している。
象徴的だったのは、岩隈が8回無失点で97球ながら降板を申し出た18日のオリックス戦。岩隈にとってはWBCの疲れも考えての判断だったが「エースはチームの鑑になってもらわないと。おれについてこい、と。(帰りの)車の中で『岩隈を見習え』と言えるようになってほしい」と苦言を呈した。
4番に据えたセギノールがボール球で三振した時は「4番には三振の仕方ってもんがある」と怒り、中村紀が内野ゴロでも進塁打を放った時には評価した。
73歳はプロ野球史上最年長監督。「知将」としての印象が強いが、今季は、体を張ったマウンドや身を犠牲にした進塁打を今まで以上に求めている。発足5年目の若い球団に、自らが信じる野球哲学を根付かせようという思いが強く感じられる。【藤野智成、来住哲司】
◇監督通算勝利数10傑◇
監督名 勝利 敗北 引分 勝率
(1)鶴岡一人 1773 1140 81 .609
(2)三原 脩 1687 1453 108 .537
(3)藤本定義 1657 1450 93 .533
(4)水原 茂 1586 1123 73 .585
※(5)野村克也 1500 1506 75 .499
(6)西本幸雄 1384 1163 118 .543
(7)上田利治 1322 1136 116 .538
(8)王 貞治 1315 1118 74 .540
(9)別当 薫 1237 1156 104 .517
(10)川上哲治 1066 739 61 .591
(29日現在、※は現役監督)
◇野村監督の所属球団別の勝敗◇
在籍年度 所属 勝利 敗北 引分
1970〜1977 南 海 512 471 55
1990〜1998 ヤクルト 628 552 7
1999〜2001 阪 神 169 238 4
2006〜2009 楽 天 191 245 9
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