裁判

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6月4日20時10分配信 時事通信

 「今までの17年間の人生を返してもらいたい」。釈放された菅家利和さん(62)は千葉刑務所を出た後、千葉市内のホテルで記者会見し、「本当にうれしく思います」と語る一方で、「わたしは犯人ではありません」と声を震わせ、刑事司法に重い十字架を突き付けた。

 午後4時55分ごろ、会見場に姿を見せた菅家さん。支援者の大きな拍手に迎えられたが、刈り上げた頭に目立つ白髪やしわの深さが、拘置・服役生活の長さを物語った。冒頭では弁護人に促されるように話し、「この17年間犯人にされ、ずーっと我慢してきました」とうつむき加減。

 「突然、釈放すると言われたのでびっくりしました」。刑務所での最後の一日。午前中、工場から呼び出され告げられたという。「その時はキョトンとしていたが、そのうち良かったと思いました」と、控えめに笑った。

 しかし、事件に話が及ぶと、「当時の警察官、検察官は謝ってほしいと思います」「絶対に許すことはできません」。何度も語気を強め、「間違ったではすみません」と捜査を非難した。

 既に両親は他界。「警察に捕まって、おやじはショックで亡くなりました。2年前、母親が亡くなりました。母親はつらかったと思います」。墓前には「自分は犯人ではないので安心してもらいたいと早く報告したい」と語り、「生まれた(足利の)故郷に帰りたいですね」とぽつりと語った。

また、女児の墓にも「おじさんは犯人じゃないよ」と伝えたいという。会見では、硬かった表情もほぐれ、徐々に笑顔も見られるように。支援者からヒマワリの花束を受け取ると照れるように笑い、大好きなコーヒーをホテルで飲んだ感想を「ひと味もふた味も違いますね」としみじみと語った。 


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