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6月12日18時20分配信 産経新聞
5月にスタートした裁判員制度で、全国初の裁判となる可能性の高い東京都足立区の女性刺殺事件で殺人罪に問われた無職、藤井勝吉被告(72)の第2回公判前整理手続きが12日、東京地裁(秋葉康弘裁判長)で行われ、公判を8月3〜6日の4日間とすることが正式に決まった。
手続き終了後には、検察官や弁護士の立ち会いのもと、約2万7700人が記載されている東京地裁管内の裁判員候補者名簿から、裁判初日の裁判員選任手続きに呼び出す100人をパソコンで選定。週明けにも呼び出し状と辞退の有無を尋ねる質問票を送付する。
この日決まった審理日程によると、辞退が認められた候補者以外は8月3日午前、地裁に出向き、裁判官による質問などの手続きを経て、裁判員6人と補充裁判員3人が選ばれる。
午後から審理が始まり、起訴状の朗読、被告人の罪状認否や証人4人のうちの1人の尋問を実施する。4日は残る3人の証人尋問と被告人質問、5日は被害者の長男の意見陳述や検察側の論告求刑、弁護側の最終弁論が行われ結審。5日の午後からは、裁判官3人と裁判員で被告の判決を話し合う評議が行われ、6日に判決が言い渡される予定。
東京地検の青沼隆之特別公判部長は手続き終了後、「(初の裁判員裁判に)特別な意識はない」としつつ、「裁判員の負担にならないような立証を心がける」と語った。遺体の状況を裁判員に示す際には、生々しい写真の使用を最低限にしていくとみられる。
弁護側は「(手続きが)終わってほっとしている。刑事弁護として特別なことをしなければならないとは考えていないが、表現方法は変わらざるを得ない」としており、今後、裁判員にも理解できる立証方法を検討していく。
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