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6月16日22時39分配信 毎日新聞

予防接種によるB型肝炎感染について国の責任を認めた06年の最高裁判決から3年の16日、元原告5人の代表が舛添要一厚生労働相と面会した。舛添厚労相は初めて「原告と家族に心よりおわびしたい」と直接謝罪した。提訴から20年。思いがようやく報われたが、同様に感染した5人以外の患者への謝罪や救済策は出なかったため、全国から集まった患者は不満を募らせた。【清水健二】

 集団予防接種は88年まで注射筒を1人ずつ交換する指示が出されず、血液を介して肝炎感染が広がった。06年の最高裁判決は国が防止を怠った責任を認めたが、国側は「感染経路が不明」として原告以外の被害者救済は拒否。このため昨年3月から再び全国で裁判が始まり、16日までに330人が提訴している。

 最初の訴訟の原告代表だった札幌市の木村伸一さん(44)は判決後も毎月上京し、厚労相が代わるたびに面会の要請文を出したが、返事すら来なかった。肝炎患者救済の署名などの後押しを受け、実現した面会時間は15分。木村さんは怒りをにじませ「3年間全く話を聞いてもらえず、放置された。元原告も2人亡くなった。被害者への言葉を聞きたい」と謝罪を迫った。

 最年少の原告だった亀田谷和徳さん(26)は「小学4年で感染を知り、いつ発症するか分からない不安な気持ちで過ごしている。治療して病気に打ち勝つことができる対策を」と訴えた。

 舛添厚労相は「反省し、二度と起きないよう対策を取りたい」と述べたものの、被害者対応については「診療体制の整備や検査の普及など全体の肝炎対策を進める」と、他の感染者と区別しない姿勢に終始した。

 東京・霞が関の厚労省前では、支援者らが判決3周年の集会を開き、全国の原告からは「謝罪だけで中身がない」「国が対策を検討しているうちに、私たちの寿命は短くなっていく」と落胆の声が相次いだ。木村さんは「不満はあるが、近い将来、この面会が解決の一歩だったと言えるようになりたい」と話した。【清水健二】


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