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7月19日21時30分配信 毎日新聞
今世紀最長の皆既日食が22日午前、インド、中国、日本のトカラ列島などで観測される。日本の陸地で観測できるのは46年ぶり。中国では3億人、日本でも2万人の天文ファンが、海外や国内の島で観測するとみられる。テレビやインターネットによるライブ中継も予定され、史上最大規模の人々が見守る天体ショーになりそうだ。【足立旬子】
★6分を超える
皆既日食は太陽と月、地球が一直線に並び、太陽が月にすっぽり隠される現象。昼間なのに暗くなり、普段は見えない太陽のコロナを見ることができる。
国内で観測できる陸地は、鹿児島県のトカラ列島や屋久島、奄美大島などの離島だ。皆既時間が6分25秒と国内最長のトカラ列島悪石島では、午前10時53分16秒に皆既となる。国立天文台の渡部潤一天文情報センター長は「通常の皆既日食は2、3分。これだけ長い皆既日食を国内で見られるのはめったにない」と期待する。
部分日食は全国で観測できる。太陽が欠け始めるのは那覇が午前9時32分50秒▽東京同9時55分33秒▽札幌同10時4分30秒で、昼過ぎまで続く。最大どのくらい隠れるかを示す「食分」(皆既は約1)は、九州で0.9以上、近畿で0.8、東京で0.75、札幌で0.5程度。
★木もれ日の中
国立天文台などは、安全に観察するため赤外線などをカットする専用の日食グラスを使うよう呼びかけている。肉眼で太陽を見ると、短時間でも目を痛める。黒い下敷きやCD、すすをつけたガラス板、サングラスやゴーグルなどを使うのも危険だ。まぶしく感じなくても紫外線や赤外線を透過するため、気づかないうちに網膜を傷付け、最悪の場合は失明の恐れがある。手に入らない場合、近くの科学館などが主催する観察会に参加すれば貸してもらえる。
また、日食を間接的に観察する方法もある。テレホンカードのパンチのような小さい穴に太陽光を通すと、ピンホール(針穴)カメラの原理で欠けた太陽が壁や地面に投影される。同じ原理で、木もれ日も欠けた太陽の形を地面に投影する。
★奄美は晴れ
気になる当日の天気だが、気象庁が19日発表した週間予報(20〜26日)によると、北日本から西日本にかけて低気圧や前線の影響で雲が広がりやすく、北海道から九州まで「曇り時々雨」。沖縄、奄美は高気圧に覆われておおむね晴れると予想している。
民間気象会社のウェザーニューズ(東京)は、インド(ムンバイ)の予報を「雨」、中国(上海)は「曇り時々雨」としている。
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