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8月4日7時56分配信 産経新聞
全国初の裁判員裁判で殺人罪に問われた無職、藤井勝吉被告(72)の主任弁護人、伊達俊二弁護士ら弁護側が3日、初公判閉廷後に会見し、藤井被告が裁判員6人中5人が女性だったことについて、心配していた様子などを明らかにした。
伊達弁護士によると、初公判開廷前の3日午前、藤井被告と接見。その際、裁判員の男女の内訳を伝えると、「被害者が女性なので、量刑に影響を与えるのではないか」などと不安を口にしていたという。藤井被告の様子について「緊張もあり、表情はこわばっていた」とも語った。伊達弁護士は「運命のいたずらみたいなもの。女性が多いからといって、刑が重くなったり軽くなったりすることはないと信じている」と語った。
初公判を終え、伊達弁護士は「直前まで冒頭陳述の練習をしていたので、終わって安心した。裁判員には分かってもらえたのではないか」と満足げに話し、「早速、今日から弁論をつくる準備に取りかからないといけない。この2、3日は眠れない日々が続く」と集中審理のスケジュールに疲れた様子もみせた。
東京地検特別公判部部長の青沼隆之検事は閉廷後、「難解な医学用語をなるべく使わないなど分かりやすく工夫した。(冒頭陳述は)合格点と思う」と振り返った。被害者の死因立証のために使用されたコンピューターグラフィックスのイラストについては「致命傷の部分にナイフが刺さった刃の向きや深さなどかなり工夫を重ね、本当の凶器を再現できた」と評価した。
日本弁護士連合会の宮崎誠会長は3日、「本日は日本の刑事裁判にとって、また、将来の日本社会のあり方にとっても、歴史的意義のある一日」などとする談話を発表した。宮崎会長は談話で「取り調べの可視化などを通じ、さらに被疑者、被告人の権利が十分保障された刑事手続きが実現するよう、引き続き努力していく」と強調した。
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