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8月18日13時56分配信 時事通信
【ソウル時事】韓国の民主化を主導し、朝鮮半島の分断後、初の南北首脳会談を実現した金大中・元韓国大統領が18日午後1時43分、多臓器不全により死去した。85歳だった。入院先の病院が明らかにした。退任後も一定の影響力を保持し、海外にも講演に訪れるなど積極的に活動していたが、7月13日に肺炎で入院。同16日から人工呼吸器を装着し、治療を受けていた。
韓国における民主主義定着への貢献や北朝鮮との関係改善を進めた金元大統領の実績は左派勢力からは高く評価される。しかし、保守層からは「北朝鮮への融和政策が同国の独裁体制を助けた」との批判を受け続けた。
金元大統領は1950年代から故郷の南西部・全羅南道を地盤として政治活動を開始。軍事政権と対決し、73年に日本で拉致されるなど激しい弾圧を受けながらも、民主化を訴えた。
87年の大統領選の直接投票制導入を経て、4度目の挑戦となった97年の選挙で勝利。98年の大統領就任後は北朝鮮に対する融和的な「太陽政策」を推進し、2000年に北朝鮮の金正日労働党総書記と初めて会談。これが評価され、この年のノーベル平和賞を受賞した。また、韓国を襲ったアジア通貨危機を克服。「未来志向的な関係発展」をうたう日韓共同宣言に小渕恵三首相(当時)とともに署名し、日本文化の開放政策も進めた。
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