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8月23日8時1分配信 スポーツ報知
共同通信社は22日、衆院選(30日投開票)の情勢調査を行い、その結果、民主党が300小選挙区、全国11ブロックの比例代表(定数180)ともに圧倒し、単独過半数(241議席)を突破、300議席を超える勢いであることが分かった。議席半減の公算が出てきた自民党はこの日、麻生太郎首相(68)が豪雨災害のあった兵庫県佐用町を視察した際、「行方不明者」と言うべきところを「『遺体』が見つかるように…」と発言。残り1週間となった選挙戦で、衝撃の数字に加え、収まらない首相の不用意な発言と、目も当てられない状態になってきた。
共同通信社が実施した全国の有権者約15万5100人を対象にした電話世論調査と取材を加味した上での情勢調査によれば、民主党は小選挙区と比例代表ともに300議席を超える勢いで、政権交代の可能性が強まっている。自民党は選挙前の300議席から100議席台前半に激減する公算が大きく、公明党も選挙前の31議席を大きく下回る可能性がある。
共産、社民、国民新の野党3党は伸び悩んでいる。みんなの党と改革クラブ、新党日本も選挙前勢力維持の見通しは立っていない。
民主は4年前の前回衆院選で惨敗した首都圏など大都市圏を始め、東北、北関東、北陸信越、中国など地方圏でも先行。衆院再可決が可能になる320議席に迫る情勢だ。
自民は1996年衆院選以降、過去4回の小選挙区選挙で一度も負けていない「自民王国」でも軒並み苦戦を強いられており、当選圏に入っている選挙区は民主の約190に対し、わずか30余り。小選挙区の獲得議席は80に届かない見込みで、比例代表も過去最低の00年衆院選の56を下回る可能性が大きい。
衝撃の結果に自民党内では「せめて150議席は取らないと。100議席じゃ党として成り立たない」(幹事長経験者)、「やはり『麻生降ろし』をしておけば良かった」(若手)と悲鳴や恨み節が飛び交っている。
麻生首相は遊説先の兵庫県内の候補者事務所でのあいさつで「厳しい状況にあると言われるが、有権者の反応は間違いなく良くなっている」と強がって見せたが、この日午前、豪雨災害に見舞われた兵庫県佐用町の現場を視察した後、行った記者団とのぶら下がり取材で、不用意な発言が飛び出した。2人の行方不明者に触れ、「引き続き捜査、捜索に当たっている方々は、ぜひ『遺体』が見つかるよう、今後とも努力をしていただきたい」と述べた。
被災者の前での発言ではなかったが、奇跡を信じ、不明者の帰りを待つ家族の神経を逆なでする配慮を欠いた発言に、取材終了後、秘書官を通じ「遺体」を「行方不明者」に訂正。だが、この発言が超劣勢の選挙戦に終止符を打つことになりかねない。
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