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8月28日8時38分配信 毎日新聞
総務省が28日公表した労働力調査(速報)によると、7月の完全失業率(季節調整値)は前月より0.3ポイント悪化して5.7%となり、02年6、8月、03年4月の5.5%を超え、今の形で統計をとり始めた1953年以来、過去最悪となった。とりわけ男性(6.1%)は初めて6%台に突入した。企業の生産は上向いているものの、失業率は景気動向の推移に遅れる「遅行指標」で、今後一層悪化する恐れがある。30日投開票の衆院選に向け、各党は雇用政策でも競っているが、多くは雇用保険の拡充など「失業後対策」で、雇用創出策には乏しい。
7月の完全失業率は、1月の4.1%から6カ月で1.6ポイントも悪化。01年6月〜03年11月も5%台で推移したが、当時は4%台後半から2年以上かかって徐々に数値が上昇しており、今回は雇用情勢の悪化が急激に進んでいることを裏付けている。また、7月の完全失業率を男女別にみると、6.1%に達した男性は前月より0.4ポイント、女性も0.1ポイント悪化して5.1%となった。
完全失業者数は前年同月比103万人増の359万人で、増加幅が初めて100万人を超えた。世帯主は31万人増の89万人だ。離職者を理由別にみると、リストラなど「勤め先都合」が121万人で、前年同月より65万人増えている。20代後半〜40代前半層が半数以上を占めている。
また、厚生労働省が28日発表した7月の有効求人倍率(季節調整値)も、前月より0.01ポイント低下して0.42倍となり、3カ月連続で過去最悪を更新した。ただし、7月登録分の求人、求職数でみた新規求人倍率(季節調整値)は0.77倍(前月比0.01ポイント増)と2カ月連続で上昇しており、改善の兆しもうかがえる。【鈴木直】
◇「雇用悪化防止に全力」官房長官
7月の完全失業率が過去最悪を記録したことについて、河村建夫官房長官は28日午前の会見で、「雇用情勢悪化を防ぐことに全力を尽くさなければならない。予算執行によどみがあってはいけない」と語った。【影山哲也】
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