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9月5日7時56分配信 産経新聞
人に対して言葉で考えを伝えるより、互いに察し合って心を通わせる方を重視する傾向が強まっていることが、4日に発表された「国語に関する世論調査」で明らかになった。文化庁は背景として「KY(空気読めない)」が流行語になったことを指摘。「日本語は大切」「控えめで謙遜(けんそん)な言葉は美しい」とする割合も増加しており、「声高に主張するより、言葉の文脈などから相手の気持ちを察しようという意識が強くなっているのでは」とみる。「KY」と呼ばれたくない現代人の意識もありそうだ。
■アナウンサー凋落?
人との付き合いで、「互いの考えをできるだけ言葉で伝え合う」を重視しているのは38・3%で、平成11年度調査の50・7%から12・4ポイントもダウンした。対照的に「考えていることを全部言わなくても、互いに察し合って心を通わせる」は33・6%で、同10・3ポイントもアップしている。
「日本語を大切にしている」は76・7%で、13年度調査より7・6ポイント上昇。「『美しい日本語』はあるか」という質問では87・7%が「ある」と回答。具体的には「控えめで謙遜な言葉」を挙げた人が40%で、13年度調査から11・2ポイント増加したのが目立った。
一方、美しい日本語で「アナウンサーや俳優の語り方」を挙げた人は13年度の26・4%から16・8%に下降した。
文化庁は「あまり訓練を受けていないアナウンサーや、ていねいでない物言いを売り物にする俳優が増えたのが理由では」と推測する。
■パソコンが雑誌抜く
1カ月に読む本の冊数を尋ねたところ、最多は「読まない」で46・1%、2位は「1、2冊」で36・1%。64・6%が読書量が「減っている」とした。
減った理由は、「仕事や勉強が忙しくて読む時間がない」が51・2%で最多だった。
情報を得る手段はIT機器の普及で様変わりし、1位テレビ、2位新聞は13年度調査と同じだったが、3位にパソコン(インターネット)が雑誌を抜いて浮上。テレビは92・6%から86%へ、新聞は87・1%から76・6%へそれぞれ下降し、パソコンは12・6%から29・8%へと上昇した。
携帯を含む電子メールの使用率は62・6%で、10代は98・6%、60代以上でも4人に1人の25・6%に上った。
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