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9月16日15時20分配信 時事通信
強盗殺人事件を初めて審理した裁判員裁判で、和歌山地裁(成川洋司裁判長)は16日、隣家の女性を殺害し宝石類を奪ったとして強盗殺人罪などに問われた無職赤松宗弘被告(55)に求刑通り無期懲役を言い渡した。裁判員裁判で無期懲役の判決は初めて。
強盗殺人罪の法定刑は死刑または無期懲役と重く、被告に有利な事情を考慮して有期懲役への減刑もできるため、裁判員らの判断が注目されていた。
判決は「犯行は非常に執拗(しつよう)、残忍で悪質。奪った貴金属を換金して平然と買い物やパチンコをし、逮捕されるまでひたすら逃げようとした」と非難した。
「無残に命を奪われた被害者の恐怖や無念は察するに余りあり、死刑を望む遺族の厳しい処罰感情は当然」と指摘。計画性の低さや反省を考慮した上で「有期懲役の選択が可能としても、被告には無期懲役が相当」と述べた。
言い渡し後、成川裁判長は「裁判員と裁判官からのメッセージ」として「現実から逃げず、被害者の冥福を祈りながら罪をきっちり償ってほしい」と説諭。被告は「はい」とうなずいた。
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