|
10月10日8時0分配信 スポーツ報知
◆楽天4−3オリックス(9日・Kスタ宮城) 楽天・野村監督がぶち切れた。3点ビハインドからオリックス戦をひっくり返し、ソフトバンクと並んでリーグトップとなる36度目の逆転勝利で、2位を確定させた。クライマックスシリーズ(CS)第1ステージの仙台開催を決めたものの、試合後は過熱する来季監督報道に怒りを爆発させ、「楽天イーグルスは好きだけど、楽天球団は大嫌い」と会見を打ち切った。
堪忍袋の緒が切れた。逆転勝ちで2位を確定させ、上機嫌だった野村監督が突然、ぶち切れた。悲願となるCSの本拠地開催が決まり、仙台のファンへの感謝を口にしながら、会見を終えようとしたところだった。
「裏ではこそこそ、次の監督への動きがあるみたいだけど…。こんな大事な時期に、けったくそ悪い。これから大事なシリーズを迎えようというさなかに、頭に来るな、本当に。何考えてんだ!? 楽天イーグルスは好きだけど、楽天球団は大嫌い! 以上っ!!」
衝撃の決別宣言。言葉を失う報道陣を尻目に、会見場を去った。
野村監督は昨季で3年契約が満了。今季は1年限りでの続投となった。2月の久米島キャンプで球団首脳は「結果に関係なく、続投はない」と明言。元西武監督の東尾修氏(59)らを候補とし、広島のマーティー・ブラウン監督(46)を本格調査するなど、水面下で後任人事に着手している。CSを突破しようと、日本一になろうと、仙台を去る。
指揮官は試合前から不穏だった。10月になっても球団から進退の話がないことに、不信感を募らせていた。「続投なら、話があるでしょ。今まで何もないってことは、ないということ。監督なんて因果な商売。銀座のチーママにも劣るわ」。チームはブラウン監督が就任するという話題で持ちきりだ。外野からの“雑音”に、憤りの声を上げるのも無理はない。
チームは強かった。3点を追う2回、高須の2点打で1点差。3回には2死走者なしから2四球で一、二塁とし、リンデンの2点二塁打で逆転した。今季、逆転勝ちはソフトバンクに並び、リーグトップの36試合目。岩隈、田中、永井の2ケタ3本柱が際立つが、9月以降、平均得点5・3とつながる打線が快進撃を生んだ。「大事な試合が進めばさらにいい経験を積んで、選手も育っていく」。劣勢に負けない、たくましさを備えた。
開幕前の順位予想は、ほぼBクラス。「見返してやろうと励みにしてきた。評論家諸氏には感謝しています」。勝利の瞬間、ファンはスタンディングオベーションで2位確定を称賛した。「仙台は熱いぞ。こんなにお客さんが来るとは思わなんだ。地元でCSをできて本当に良かった。う〜寒い。仙台は熱いけど、俺は寒い」。杜(もり)の都から奇跡の日本一へ。反骨心を胸に、怒りの老将が最後の大勝負に挑む。
楽天・米田球団代表(野村監督の発言を伝え聞き)「何も答えようがないですね」
◆ノムさんのフロントへの毒ガス語録
▽2月4日 「優勝した監督をクビにできますか? 優勝して球団を困らせたい」(久米島キャンプでの歓迎会でスピーチ)
▽9月21日 「去年、オーナーから『引退の花道を飾ってください』と言われ、1年延長になりましたが、“引退の花道”は最下位になることでしょう。優勝して辞めるのは、ファンが許さない。フロントに猛抗議が始まる可能性がある。田尾監督が辞める時も、すごかったみたいです。今も『野村、辞めるなよ!!』というヤジが飛んでいる。これが一番、ありがたい。感激しますね」(仙台市内での試写会にて)
▽10月5日 「CS出てクビになる監督は、オレが初めて。世渡りがヘタなんだ。今はゴマをすらないと、生き残れない」(京セラDでのオリックス戦前に)
|