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10月22日8時1分配信 スポーツ報知
日本一でもビールかけなし? 楽天が本拠地・仙台で日本シリーズを制した場合、ビールかけを通常どおりに行うと仙台市の条例違反となることが21日、分かった。同市の条例が他の自治体よりも排水の基準を厳しく設定しているため、大量のビールを流すと条例違反になる。球団では、初めてとなる歓喜の儀式を何とか行えるよう、対策を考えている。
退任が決まっている野村監督も、最高の花道として思い描いているであろう「ビールかけ」は、仙台市の条例ではレッドカードだった。
大部分の自治体の下水道条例には、通称「50トン以上ルール」と言われる基準が設けられている。1日につき50トン以上の汚水・雨水を排水する事業体に対し、排水の水質に条件を設けている同ルール。仙台市を除いて、日本シリーズを制す可能性があるチームの本拠地が所在する札幌市(日本ハム)、東京都文京区(巨人)、名古屋市(中日)にも同様の基準があるが、50トン以下の排水については基本的に不問。つまり、アルコールや何を流しても問題はない。
しかし、仙台市では50トン以下でも厳しい水質基準は残されたまま。そこで、基準値比の約135倍もの“汚染度”を持つビールをかけまくって排水し続ける「ビールかけ」に待ったが掛けられた格好となった。
まさかの条例違反の壁。球団は何と、最下位を独走した球界参入初年度(2005年)からビールかけを想定し、行政側との相談を続けていた。
秘策はある。現在考えている抜け道は「特製ビールかけルーム」の設置だ。Kスタ関係者駐車場に縦30メートル、横10メートルの広さの“特製ルーム” は、足下に流れたビールが約30センチの床下にたまる構造になる。厳しい基準値が設定されている汚水・雨水ルートで排水するのではなく、バキュームで吸い込むか、下水道に放水する作戦だ。これなら何とか条例への抵触を回避できるとみている。
長年対策を考えてきた堀江隆治スタジアム部長は「いつか来るだろうと…、いや来なきゃいけないと思っていました。ついに現実的に考えることができているのは、本当にうれしいことです」と歓喜の瞬間を待ちわびながら、行政側と交渉を続けている。
いずれにせよ、楽天が球団初の儀式を本拠地で行うためには、まさかのサヨナラ負け発進となった日本ハムとの第2ステージを制した上に、本拠地開催の第6・7戦で日本一を決めなくてはならない。限られた可能性を現実のものとしたとき、ノムさんは杜の都で舞い、そして、ビールの泡にまみれる…ことができるだろうか。
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