|
11月17日23時38分配信 読売新聞
最高裁は17日、裁判員裁判が始まった8月から9月末までの2か月間に判決が言い渡された14件の裁判で、裁判員や裁判員候補者らに対して行ったアンケート結果を公表した。
裁判員経験者の97・5%が参加した感想を「よい経験」とする一方、意見を自由に記載する欄では、「評議の時間が少し短い。最後の方がバタバタした」など、消化不良を訴える声もあった。制度の運用状況も公表され、裁判員の選任手続きで、検察側と弁護側が理由を示さずに不選任(忌避)とした人数が計62人(1件あたり4・4人)に上っていたことも明らかになった。
裁判員を務めた85人のうち、79人が回答。男女比はほぼ同数だった。
選任前の気持ちについて「あまりやりたくなかった」「やりたくなかった」とした人が計56・9%に上ったが、参加後は「非常によい経験と感じた」人が64・6%、「よい経験と感じた」人が32・9%だった。
評議については、「十分に議論できた」とした人が78・5%に上ったが、「議論が不十分だった」と答えた人も7・6%いた。
裁判員や補充裁判員に選ばれなかった裁判員候補者は419人が回答し、31・5%が「(選ばれなくて)よかった」と答えた。また、6・2%が選任手続き期日の通知を「早く送ってほしい」と答えていた。
一方、選任手続きの運用状況では、各事件で抽出された候補者の総数1310人のうち、事前に辞退が認められたのは635人、選任手続きに出席した上で辞退が認められた人は54人と、全体で52・6%が辞退を認められており、柔軟な運用実態が浮かんだ。
また、手続きの当日、不選任となった429人のうち、抽選で外れた人は312人いた。忌避された候補者62人のうち、検察側と弁護側がそれぞれ何人の不選任を申し立てたかについては、最高裁は「統計をとっていない」としている。
|