科学

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11月23日3時4分配信 時事通信

世界で最も小さい直径7ナノメートル(ナノは10億分の1)のX線ビームの形成に、大阪大と理化学研究所などの共同研究チームが成功した。X線顕微鏡に使えば細胞の「レントゲン写真」の撮影が可能になり、新薬の開発などに活用できるという。22日付の英科学誌ネイチャー・フィジックス電子版で発表した。

 X線顕微鏡は調べたい物質にX線ビームを照射して分析、画像化する。X線は電子顕微鏡で使われる電子線に比べ透過性が高く、細胞のように水分を含んだ物質も観察できるのが利点だが、電子線よりビームが太いのが難点だった。

 大阪大の山内和人教授らは、X線を反射させ一点に集める集光ミラー(鏡)表面の凹凸を原子レベルで削って滑らかにした上で、別のミラーを組み合わせて誤差を補正。高強度のX線照射が可能な大型放射光施設「スプリング8」(兵庫県佐用町)で、理論上の限界値とされていた10ナノメートルより小さなビームを実現した。

 山内教授は「生命科学だけでなく、先端材料の開発にも応用できる。今後は1ナノメートルのビームを目指したい」と話している。 


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