科学

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6月15日11時57分配信 毎日新聞

◆イトカワってどんな小惑星?

 ◇重力、地球の10万分の1−−最長540メートル 落花生形、岩の塊

 なるほドリ 小惑星探査機「はやぶさ」が帰ってきたね。はやぶさが行った「イトカワ」ってどんな小惑星?

 記者 地球と火星の間の軌道を回る、最も長いところが540メートルしかない小惑星です。米国のチームが98年に発見し、はやぶさの打ち上げ後、イトカワと命名されました。日本初のロケットを開発し「日本の宇宙開発の父」と呼ばれる故・糸川英夫博士にちなんでいます。

 Q どうしてイトカワに行くことになったの?

 A 地球から比較的近く、小さなロケットでも軌道に乗せられるからです。また、イトカワと同じグループの小惑星から地上に落ちてきたかけら(隕石(いんせき))は分析が進んでおり、その結果と比較できるため、直接探査の価値が高いと考えられました。

 Q イトカワはどんな形をしているの?

 A 二つの大きな岩の塊がくっついた、落花生のような形をしています。もともとイトカワより大きな天体があり、それが何らかの理由で壊れた後、破片が集まってイトカワになったと考えられます。このため、イトカワ内部にはたくさんのすき間があると考えられています。また、小さくて重力が地球の10万分の1しかないため、細かい砂利は表面にとどまることができず、ゴツゴツとした岩が露出しているのが特徴です。

 Q ふーん。ところで小惑星っていくつぐらいあるの?

 A これまで発見された小惑星は約50万個といわれています。小惑星の約9割は、火星と木星の間の「小惑星帯」を回っています。イトカワは何かの弾みで小惑星帯から外れたと考えられています。

 Q はやぶさのカプセルに何か入っているといいな。でも、危ないものが入っている心配はないの?

 A 他天体の探査には、宇宙科学研究者の国際組織「宇宙空間研究委員会」の承認が必要で、探査の方法(観測や着陸だけか、試料採取か)や天体の種類に応じて計画を検討します。試料採取の場合、生命のもとになる有機物など地球に影響を与える物質が含まれている可能性が考慮されますが、今回はイトカワと同じ種類の小惑星から多くの隕石が降ってきており、持ち帰っても問題ないということです。(科学環境部)


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