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産経新聞 10月2日(土)13時58分配信
大阪地検特捜部の押収資料改竄(かいざん)事件で、主任検事の前田恒彦容疑者(43)の証拠改竄を隠蔽(いんぺい)したとして、最高検が逮捕した前特捜部長の大坪弘道容疑者(57)と、前副部長の佐賀元明容疑者(49)が今年2月上旬、前田容疑者に「過失ということにしろ。絶対に改竄だとは認めるな」などと指示していたことが、検察関係者への取材で分かった。
前田容疑者が最高検の調べに対して供述したもので、最高検は改竄が発覚しないように大坪容疑者らが積極的に隠蔽工作を図り、前田容疑者の立件を免れようとしたとみて、慎重に調べている。
検察関係者によると、大坪、佐賀両容疑者は今年1月下旬から2月上旬にかけ、前田容疑者の同僚検事らから「前田容疑者がフロッピーディスク(FD)を改竄した疑いがある」と報告された。これを受けて、佐賀容疑者が東京に出張中だった前田容疑者に電話で事情を確認。前田容疑者は「故意の改竄だった」などと認めた。
佐賀容疑者はこの内容を大坪容疑者に報告し、対応を協議。その後、大坪容疑者らは、前田容疑者に対し「過失だということにしろ」と発言、「改竄が故意だったことは今後も絶対認めるな」などと、改竄した事実を周囲に隠すよう指示していたという。
前田容疑者に指示した後、小林敬検事正や玉井英章前次席検事(現大阪高検次席検事)に対しては「問題ない」などと説明した。 また、出張先の東京から戻った前田容疑者に経緯を説明する上申書を作成するよう指示。上申書の内容を、過失だったことが合理的に説明できるよう修正させていたという。
前田容疑者は最高検の調べに「意図的な改竄だったと報告したら、過失にしろといわれた」と供述。一方、大坪、佐賀両容疑者は最高検の調べに「前田容疑者から意図的な改竄だとは聞いていないし、指示もしていない」などと否認しているという。
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